マカオ、カジノ高利貸しに従事の中国人の男2人逮捕…債務者女性を17時間にわたり監禁

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオ司法警察局は7月5日、中国本土からマカオを訪れていた女性へ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返済不能に陥った後に女性を監禁したとして中国人(中国本土居民)の50代と30代の男2人を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月4日朝にマカオでカネを借りて賭博をした友人が債務を返済できず監禁されているとの通報が寄せられたとのこと。通報を受けた同局が捜査に着手し、監禁場所を特定し、同日午後にマカオ半島南部にあるビルの一室から被害者を救出するとともに、部屋の中にいた見張り役の男2人の逮捕に成功したという。

 被害者は同月3日に新口岸地区のカジノ内で上述の男2人からカジノのバカラゲームで勝った場合にベット額の2割を利息として支払い、借用書にサインすることを条件に賭博用途の現金3万香港ドル(日本円換算:約60万円)を借りてプレイしたが、同日夜までに全額負け、この時点までの支払利息の合計は8000香港ドル(約16万円)に上ったとのこと。被害者は返済不能に陥ったことから監禁されるに至り、隙をみて友人に警察へ通報するよう連絡を入れ、救出まで約17時間わたって監禁状態にあったという。

 逮捕時、2人の男のうち1人が被害者がサインした借用書を所持しており、2人は同局の調べに対して報酬を得て犯行に及んだなどと供述。同局では2人を高利貸し及び他人の行動の自由剥奪の罪で検察院送致するとした。

 マカオでは同様の事件がしばしば発生している。

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