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元日本代表FWの城彰二氏が7月5日、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。今夏のパリ五輪に出場する大岩ジャパンについて語った。
【動画】城彰二が大岩Jのパリ五輪メンバーを語る!
3日にパリ五輪に出場するメンバー18人とバックアップメンバー4人が発表。最大3人まで使用できる24歳以上のオーバーエイジ(OA)枠での選出はなかった。2008年の北京五輪以来、4大会ぶりの“OAなし”に、城氏は日本サッカー協会と選手の所属クラブの関係性に言及する。
「クラブと協会との信頼関係があんまり少ないとか。あと難しいのは、やっぱりレギュラーにならないかとか、監督は使いたい、使いたくないとか、いろんな問題があるから。そういうのも、なかなか交渉の中でうまくいかない原因でもあるというのは、ちょっと聞いたんだけどね」
そのうえで、選手にとっては良かったという。OA枠の採用で戦力は上がるものの、OAなしで1996年のアトランタ五輪を戦った城氏は、こう主張する。
「ずっと予選を戦ってきたわけじゃん、勝ち抜いて(五輪出場権を)取った。その苦労がある。いろんなライバルがいて、ある程度残ったメンバーでやってきたんだけど。そのなかで、いきなり18人に今度絞られて。で、オーバーエイジが3人入ったら15人って話。そうすると、『エッ』てなるじゃない」
自身も世界の大舞台で大きな経験を積んだと振り返る。
「すごく経験できたし、世代のサッカーってあるから、自分たちのサッカーでどれだけ通じるのかとか、今いる位置を確認できる。そして、オリンピックだけじゃない。その先のことを考えて、フル代表にという思いが強いはずだし、協会もそう考えているはず。だから、そこで何人の選手が、しっかりと技術を出して一気にフル代表に上がっていけるかという登竜門でもあるから。俺はすごく価値のある大会だと思うし、オーバーエイジを使わなくても良かったのかな」
そして、メダル獲得を期待する声があるのを認めつつ、若い選手にとっての経験のほうが大事だという見解を示し、「この年代でどれだけ世界に通用するのか、どれだけ自分たちがやれるのかというのを確かめてほしい」と期待を寄せた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部