安全安心な社会の実現を 長崎税関長 着任会見

就任会見で質問に答える正海税関長=長崎市出島町、長崎税関

 第88代長崎税関長に就任した正海伸幸氏(57)が5日、長崎市内で会見した。インバウンド(訪日客)が拡大していることを挙げ、「覚醒剤や拳銃などの社会悪物品を阻止し、安全安心な社会の実現を目指す」と意欲を語った。
 愛知県出身。同県立安城高を卒業後、1985年に大蔵省(現財務省)に入省。名古屋や東京の税関に勤務したほか、同省関税局では貿易の円滑化に向け通関制度の改正などに携わった。東京税関調査部長を経て、1日付で就任した。
 会見では、▽安全安心な社会の実現▽適正かつ公平な関税の賦課・徴収▽貿易円滑化の推進-の三つを税関の使命として強調。昨年、税関が押収した不正薬物が過去2番目に多く、深刻な状況にあるとして、密輸入を防ぐため「情報の収集、分析に努めるほか、先端技術の活用に力を入れていきたい」と話した。
 趣味は景色を見ながら散歩すること。

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