長崎の伊藤・吉武組が優勝! 全九州ジュニアビーチバレー 鎮西学院高勢が躍動

【男子決勝】優勝した伊藤・吉武組(鎮西学院高)。懸命にレシーブに行く伊藤=結の浜マリンパーク

 ビーチバレーボールの第10回全九州ジュニア選手権(岩崎杯)は6月29、30日、長崎県諫早市の結の浜マリンパークで行われ、男子は伊藤智弘・吉武龍央組(鎮西学院高)が優勝した。同校勢の優勝は2年ぶり2度目。本田耕健・溝口祥太郎組(同)が準V、女子の城ともか・永渕美里組(同)も準優勝した。
 各県から男子21、女子24組が出場。それぞれ予選リーグから、決勝トーナメントで競った。
 鎮西学院高勢の対決となった男子決勝は、本田・溝口組の負傷による途中棄権で伊藤・吉武組の優勝が決まった。女子決勝は城・永渕組が最後まで粘ったが、岩松琴音・隈元琳理組(宮崎=都城商高・日南学園高)に敗れた。
 長崎県勢はこのほか、男子の園田柊弥・梶山剛大組(鎮西学院高)、女子の尾崎日萌・吉田優羽組(活水高)が3位入賞した。

◎インターハイへ弾み
 男子はインドアでインターハイに出場する鎮西学院高勢が躍動。3組すべてが4強に入り、夏の大舞台へ弾みをつけた。戸田監督は「ビーチをすることで、つなぎなど細かいプレーがうまくなる。インドアでもいい効果が出ている」と相乗効果を強調した。
 同校は定期的にビーチバレーに取り組み、県連盟の水谷・強化普及担当(西彼農高職)の指導を受けてきた。今大会はインドアで主力を担う選手たちが出場。互いに刺激し合って勝ち上がった。第2代表の本田・溝口組は2回戦で昨年の鹿児島国体4位の熊本ペアを撃破。MB2人で組んだ第3代表の伊藤・吉武組は、準決勝で県ジュニア選手権Vの園田・梶山組に競り勝った。
 決勝は本田・溝口組の途中棄権になったが、地元勢同士の決勝対決に会場から大きな拍手が送られた。優勝した伊藤は「気持ちを出して戦ったことで結果を残せた。インドアでも生かしたい」、吉武は「取りえである勢いと攻めを貫いたからこそ勝てた。インターハイでも上位に入れるように頑張りたい」と意気込んでいた。

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