パウリーニョ、神戸移籍は消滅?現役引退で南野拓実所属モナコ入り検討か

パウリーニョ 写真:Getty Images

元ブラジル代表MFパウリーニョは、今年6月末の契約満了をもってブラジル1部コリンチャンスを退団。ヴィッセル神戸からの関心が報じられているが、現役引退の可能性があるという。

同選手の去就を巡っては、ブラジルの移籍市場に精通するブルーノ・アンドラーデ氏が今年5月下旬に「神戸とブラジル1部クルゼイロがパウリーニョに注目している」とリポート。ブラジルメディア『UOL』が「神戸が5月末からパウリーニョの獲得調査を本格化させているが、オファーは提示していない」と伝えると、サンパウロ州のニュース配信事業者『BM&Cニュース』は「パウリーニョにはブラジル国内外の複数クラブからオファーが届いている」として、柏レイソルやガンバ大阪からの関心を報じていた。

Jリーグ移籍の可能性が取りざたされてから1か月以上が経過しているが、パウリーニョの今後は現時点でも白紙である模様。ブラジルメディア『Torcedores』は今月5日に「神戸移籍の可能性があったが、交渉は進展しなかった」と破談の可能性を伝えたほか、「パウリーニョはブラジル国内複数クラブからのオファーに魅力を抱いていない」とリポート。35歳という年齢、コリンチャンス復帰後の度重なる負傷離脱が、移籍交渉で好条件を引き出せない原因とみられている。

また、『Torcedores』は「パウリーニョは現役引退も視野に入れている」と報道。同選手は日本代表MF南野拓実擁するASモナコのチアゴ・スクーロCEO(最高経営責任者)と良好な関係にあることから、モナコ行きの可能性を考慮しているほか、サンパウロ州サッカー連盟主催のクラブ経営学を受講するなど、セカンドキャリアに向けての準備を進めているという。

パウリーニョはFWネイマール(アル・ヒラル)らとともにブラジルW杯、ロシアW杯の舞台でプレーした実績の持ち主。トッテナム・ホットスパー、中国の広州FC(旧広州恒大)、バルセロナ、サウジアラビアのアル・アハリ・サウジFCなどを経て、2021年12月にコリンチャンスへ復帰した。

しかし、古巣復帰後は左膝の靭帯損傷という大怪我で2度にわたり長期離脱。今年4月10日開催のコパ・スダメリカーナ・グループステージのナシオナル戦で1年ぶりに復帰すると、その後は公式戦12試合でプレーしている。

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