摩擦レスで肌は若返る!美容家・石井美保が提唱する“肌アイロン”を「40歳の呪縛」に悩む椿原慶子アナウンサーが体験!

「自分のためにスキンケアをする時間がなかなか取れない」

そんなお悩みを持つのは、椿原慶子フジテレビアナウンサー・38歳。現在、仕事と子育てで慌ただしい日々を送っている椿原アナは、40歳を目前にしてスキンケアについては「お悩みだらけ」だと語ります。

“摩擦レス”という言葉で、こすらないスキンケアの重要性を世に浸透させた、エステサロンオーナーであり美容家の石井美保さんに、椿原アナが美肌を生み出す日々のケア、エイジレスな生き方など、聞いてみたいことを質問!石井さんが提唱する“肌アイロン”の方法もレクチャーしてもらいました。

【写真7枚】石井美保さんの肌アイロンレクチャーを受ける椿原慶子アナウンサー

無意識の行為が摩擦を生む!「自分で自分の肌をこすって老いさせているだけ」

毛穴なし、小じわなし、たるみなし、という女性が切望する「肌の“3ない”」を備える石井さんの最新刊『スキンケアで肌を毎日いためていませんか?こすらなければ、美肌』(講談社)が、6月21日に発売され、ベストセラーとなっています。

本書では、自身の美容法「摩擦レススキンケア」の全てを詳しく解説、“一億総たるみ”に提言する「スマホ顔予防&解消に効く」肌アイロン、顔の筋トレのメソッドを紹介しています。

椿原アナ:石井さんは間近で拝見しても本当にお肌がきれいで驚きました。私はお肌がきれいな方を見ると、「生まれ持ったものが違うのかな」と思ってしまうのですが。

石井:私は20代、30代と肌を人に褒められたことはありませんでした。もともと、乾燥肌でゴワゴワで毛穴が開いていて、ツヤもなくて肝斑(かんぱん)もありましたし、隠したいものが多すぎてファンデーションを塗りたくってカピカピになっていたんです。
それをゴシゴシ洗って、熱いお湯で流していたので、ゴワゴワな状態がずっと続いていたんです。

椿原アナ:信じられないです!それだけ、この“摩擦レスメソッド”が効果があるということなんですね。

石井:本書には実際に摩擦レスメソッドを行い続けたビフォーアフター写真が掲載されていますが、若い方よりも年齢が進んだ方の方が顕著な結果が出ていますね。私も加工を疑うくらい(笑)。

いくつからでも肌は変わりますが、摩擦レスメソッドを早くからやっておいたほうがいいのはもちろんなので、摩擦レス・保湿・紫外線カット、この3つをもし20代から徹底できていたならば誰でも奇跡の40代、50代を迎えられます。

椿原アナ:泡で洗顔する、こすらないなどの摩擦レスを意識はしていますが、気づかずにやってしまいがちなことはありますか?

石井:残っている泡を拭きとっても摩擦、メイク時にアイシャドウチップで目元をグリグリ塗っても摩擦、頬杖をついても摩擦、しゃべる時にいちいち顎などをさわっていても摩擦になるんです。そういった無意識の行為が摩擦のオンパレードなんです。

年齢とともに肌は老いていくと諦(あきら)めがちですが、自分で自分の肌をこすって老いさせているだけ。その無意識で行っているこする行為を全て排除できたなら、実は肌は老いないどころか、何歳からでもきれいになります。それを伝えたく本書を出版しました。

子どもを産んでから一気に肌が変化…椿原アナのお悩み “もう40歳”というワードが自分を老けさせる

椿原アナ:私はいま38歳で、4歳と2歳の子どもがいるのですが、子どもを産んでから一気に肌が変わったなと思っています。同年代で集まるとやはり「何を使ってる?」と、肌ケアの話になりがちです。石井さんはそういうタイミングで肌が変わったという実感はありますか?

石井:私は25歳で出産しましたが、出産を機に老化したという実感はないんです。ただ、一番エイジングを実感したのは40歳手前ですね、「いよいよアラフォーだ」となった時に、“40歳”というワードが自分を老けさせたんだと思っています。

脳が体に指令を出すので、「25歳」と思い込めたなら肌は25歳に。「もう40歳」と思い込んだら、「40歳だからしょうがない」という肌になってしまう。脳からエイジングの指令を出させないということが大事なんです。

「もう40歳だし、何か肌に良いものない?」というこの会話がもう老けさせている原因。なぜ私がここまで言い切れるかというと、自分のサロンなどの現場で、実際に何歳からでもびっくりするぐらい肌が変った人たちを見てきているから。それ以降、「40歳の呪縛」が自分を老けさせたなと思ってから年齢をカウントしなくなりました(笑)。

椿原:タイムリミットのようにカウントしていました(笑)。40歳手前になって、いよいよお金をしっかりかけなければと、良い肌ケア用品は?美容医療は?と考えてしまいます。

石井:世の中のお金持ち全員の肌がきれいかというと違いますよね。お金をかけるよりも、自分で起こしている摩擦を止めるということが、どんないい化粧品よりも手っ取り早いケアです。

椿原:石井さんにお聞きしたいことが止まらないのですが(笑)、普段の生活で摩擦以外に気をつけていることは?

石井:私はもう50歳が近いので…と、今カウントしてしまいましたが(笑)。40歳になる頃と今で大きく変えたのは、睡眠をちゃんと取ること。あと、もちろん食べ物も重要です。年齢とともに胃腸も弱くなるので肉類を控えてあっさりしたものを食べるようにする方が多いですが、そういう方は肌が老けがちな印象です。

私も20代の頃は菜食主義でしたが、その頃は今よりもパサパサしていてシワも多かったです。今は、積極的にたんぱく質と良質の油を摂るようにしています。

私のサロンのお客様には80代の方も結構いらっしゃいますが、「若いな」と思う方は、たんぱく質、良質な脂質をしっかりと摂っていて粗食ではないです。粗食の方は逆にパサパサしている印象です。

椿原:肉類を控えてサラダなど、ヘルシーな食生活のほうが肌にも良いのかと思っていました。

肌アイロンをレクチャー!スマホによる顔のたるみは舌の位置でケア クレンジングはこすらない、ファンデーションは薄く

椿原:摩擦がダメだということはわかりましたが、それでも「メイクはゴシゴシとこすらないと落ちないのでは」と思って心配になっちゃうんです…。

石井:クレンジング剤は、メイクの油剤と混ざった時に溶けて落ちるようになっているのでこする必要はまったくないんです。やさしく馴染ませてメイクが浮くのを待ってください。それで落ちているので大丈夫です。

椿原:クレンジングを信じていいんですね。

石井:信じてください、大丈夫です(笑)。だからこそ、落ちにくいファンデーションや、コンシーラーを重ねると、こすらないと落ちていない気がしてしまう。それが悪循環を生みます。

メイクが薄ければこすらなくて済むし、こすらなければシワ、シミ、肝斑も減っていくので。「ファンデーションを薄くする」という方に意識したらいろいろなことがうまくいくと思います。

自分より年配の、50代、60代の方を見ていて、きれいだなと思う方ほどファンデーションを塗っていないですね。もちろんシワもシミもあるけれど、圧倒的に厚塗りの方よりも美しい。

肌アイロン&スマホによる顔のたるみ予防レクチャー

ここで、実際に「目じりが気になる」という椿原アナが“肌アイロン”の方法をレクチャーしてもらうことに。

石井:右の顔を肌アイロンする時は、左手を上から、こめかみをピンと引っ張ってあげるようにします。ピンと引っ張った時にほうれい線がクッと上がった状態でキープしたまま、薬指と小指でほうれい線にぴったりあてて、やさしく溜まっているもたつきを移動させるように、10回行います。

マッサージというよりも、今まで意識してこなかった美容液や乳液の塗り方をこれに変えるだけですね。この「ピンと張る」状態というのがとても大事で、肌に張力を与えてあげるとコラーゲンが活性化されてハリが出るんです。左右、そして目の下、おでこ、首、と10回ずつ行います。

椿原:これを左右10回ずつでいいんですか?やればやるだけいいのかなと思ってしまいますが。

石井:やりすぎたらそれは「ながら」でやっている状態になって、摩擦になっています。かける圧もこんな感じです。グッと力を入れるとたるみができてしまっていますよね。力を入れないために、小指と薬指を使っています。(椿原アナの腕に実際にかける力でお手本を示しながら)

椿原:すごいフェザータッチ…こんなにやさしく、なでるくらいでいいんですね。あと、本書にもありますが、「スマホを使用することで生じる顔のたるみ」をケアするにはどうしたらいいでしょうか?スマホを使用する際にできる首のシワが気になっています。

石井:下を絶対に向かないことですよね。下を向いたら私だって首にシワがよります。その状態をキープしていたら夜にはクッキリとシワが入っちゃうので、そうなったら入ったシワを全部ギュッと伸ばして肌アイロンです。

そもそも入らないようにするためには、舌を上あごにギュッとつけて、(椿原アナの顎付け根を確認しながら)ここがガチっと硬くなっている状態でスマホを見るようにします。大体の人は口がポカーンと開いて、舌が口の中でだらーんとしている状態で下を向いてスマホを見ているため弛(ゆる)みます。

椿原:なるほど!舌の位置をこの状態でキープしながらスマホを見るんですね。でも、結構疲れますね、効いている感じがします。肌ケアもたるみ予防も積み重ねが大事だとは思いますが、どのくらいで効果が出るものなのでしょうか?

石井:何となく自分で変われそうと思うのが1週間、変わったなと実感が出てるのは1ヵ月くらいですね。

どうしても、年齢とともにホルモンバランスも下降気味になっていきますが、「もう何歳だから」と諦めずに、こすらずに日々のケアを見直してほしいです。肌がきれいになると内面も変わるのか、表情すらも変わっていきますよ。

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