神戸で「北斗の拳」展、ケンコバ「結婚できないのは原先生のせい」

全世界で1億部を超える発行部数を誇る名作漫画『北斗の拳』の連載開始40周年を記念した原画展『北斗の拳40周年記念大原画展~愛をとりもどせ!!~』が、7月6日より「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)でスタートする。開幕を目前にした5日、同作を手掛けた漫画家・原哲夫氏とケンドーコバヤシが、トークセッションをおこなった。

『北斗の拳』について熱く語るケンドーコバヤシ(7月5日、神戸市内)

■ 「人生の教科書にして、失敗してきた」(ケンコバ)

展示は「ー1章ー 無愛 暴力が支配する世界 おまえはもう死んでいる!!」をスタートに、全6章で構成されている (C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

東京と名古屋ですでに開催され、人気を博した同展示。原は「40周年なんですが、原画を見ると意外と色あせずきれいに残っていた。ジャンプの印刷ってけっこう悪いので、原画で見ていただけると意外といいかもしれない」と挨拶。

続いてケンドーコバヤシは「人生の教科書にして、失敗してきました。一度、岡山のおばあちゃんに出された麦茶に『ババア、お前が先に飲め』って言ってしまった。今だに、おばあちゃんごめんねという気持ちです」と作中のケンシロウのセリフに感化された過去を告白。

また、「高校時代にラグビーの”当たり”を後輩に『蒙古覇極道のやり方や』と言って教えたらしっかり伝わって、大阪大会3回戦までいけました。原先生ありがとうございました」とエピソードを披露した。

トークセッションの様子(7月5日、神戸市内)

同作の好きなキャラクターに「雲のジュウザ」を挙げたケンドーコバヤシ。その理由には「自由なので。それと何よりも女性7、8人と一緒にお風呂に入っているシーン。あれを実現するために僕は家庭を持たないようにしているのでね。僕が家庭を持てないのは原先生のせいです」と話すと、原は「武論尊先生のせいですよ。ストーリーは武論尊先生ですから」と返答。漫画家とファンとして交流も多く、息の合ったかけ合いを披露した。

チケットは一般(高校生以上)2400円ほか。開催期間は7月6日~9月1日、時間は10時〜17時(最終入場は16時30分)で、休館日は月曜(祝日の場合は翌日)。

取材・文・写真/上地智

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