世代超え愛される絵本原画173点 「絵本のひみつ展」ひろしま美術館でスタート

多彩な原画が並ぶ「絵本のひみつ展」の会場

 世代を超えて読み継がれる月刊「こどものとも」などの絵本原画が集う、特別展「宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展」が6日、広島市中区のひろしま美術館で始まった。著名アーティストによる多彩な表現が来場者を引きつける。

 薄い油彩で素朴な容姿を捉えた中谷千代子さん「かばくん」や、点描で幻想的な風景を描く林明子さん「ひよこさん」、漫画家らしいユーモアに満ちた長新太さん「ころころにゃーん」など、173点の原画が並ぶ。

 家族と訪れた中区の主婦桧垣千夏さん(28)は「母から読んでもらった絵本が多く、懐かしい。原画を見ると新たな発見がある」と話していた。

 福音館書店「こどものとも」は1956年創刊。宮城県美術館が多数の原画を所蔵する。

 8月18日まで。中国新聞社などの主催。

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