マイカーローンにいつ申し込む?タイミングや審査の流れ・必要書類

車の購入時には、一括で支払うかローンを組んで購入するか選択できます。高額な買い物のため、ローンの利用を考えている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、マイカーローンの申込みの流れや必要な手続きや、審査をスムーズに通過するために事前に確認しておきたいポイントを紹介します。

この記事でわかること

  • マイカーローンに申し込むタイミング
  • マイカーローンを組むときのポイント
  • 審査に通りやすくなるポイント

マイカーローンはいつ申し込む?

車の売買契約を進める際に、カーローンの審査に申し込む必要があります。マイカーローンには仮審査と本審査の2種類があり、それぞれ手続きを行わなくてはなりません。

購入する車を決めたときが、申込みのタイミングです。車種が決まれば、仮審査を受けることができます。

仮審査の結果は1~3営業日で届くことが多く、仮審査が通れば次に本審査を受ける流れになっています。本審査の申込みは、車の契約が済んでから行うのが一般的です。

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車の購入からローン契約までの流れ

車の購入からマイカーローンを契約するまでの流れは次の通りです。

  • 自動車販売店で見積をとる
  • 頭金や借入額、返済期間を検討する
  • カーローン会社に申請する
  • 仮審査を行う(任意)
  • 必要書類を提出して本審査を行う
  • 審査に通過したら契約を締結

自動車販売店で見積をとる

まず、自動車販売店で購入したい車の見積をとります。見積をとることで、購入したい車の諸費用を含めた総額がわかり、資金計画を立てやすくなるでしょう。

見積は複数の店でとれば、金額の比較ができます。値引き交渉をするときの材料にもなるので、できるだけ複数の店から見積をとることをおすすめします。

頭金や借入額、返済期間を検討する

頭金は多く用意した方が審査に通りやすくなります。頭金の目安は、車両本体価格の2~3割程度が一般的です。

なお、銀行マイカーローンでは、車両本体価格の1割に満たない金額は頭金として認めないなど、下限が設定されているケースもあります。

借入額は最大でも年収の半分までにしておくのが賢明です。例えば、年収が400万円の場合、借入額を年収の半分の最大200万円までに設定するとよいでしょう。

カーローン会社に申請する

車の購入で利用したいローン会社を選びます。会社によって審査内容や金利が異なるため、自分に合ったところを探しましょう。

種類としては、金融機関から借りる銀行ローン、ディーラーと提携している信販会社から借りるディーラーローンなどがあります。銀行ローンは審査が厳しいですが、金利が最も低く年間2~4%程度。一方、ディーラーローンは、金利は高いものの審査に通りやすく、審査時間も1時間程度と短いです。

そのほか、販売店独自に提供している自社ローンなどもあります。複数の会社から見積をとって、最適なカーローン会社を選ぶことが重要です。

Web上で申請可能なカーローン会社が多く、来店することなくローンの契約をすることもできます。申請に必要なものは、氏名や生年月日といった個人情報です。ほかに、他社での借入状況、勤務先、勤続年数、年収などの情報を申告する必要があります。

仮審査を行う

購入する車を決めたら仮審査を受けます。仮審査とは本審査の前に受ける審査で、申請は任意です。本審査よりも簡単な手続きで、借入れできるおおよその金額がわかるため、本審査に通るか不安な人は申請しておきましょう。

申込者の年収や勤続年数などを提出し、申込金額や条件が見合っているかどうかが審査されます。審査期間は本審査よりも短く、早ければ当日中に結果がわかるケースもあります。

仮審査を行うメリットは、以下の通りです。

  • 借入可能額の目安がわかる
  • 信用情報機関の記録に残らない
  • 職場に在籍確認されない
  • 最短で当日中に審査結果が出る

必要書類を提出して本審査を行う

仮審査に通ったら、必要な書類をそろえて本審査に申し込みます。ローンの種類や借入先で違いはありますが、必要な書類には、本人確認書類や所得証明書、資金使途証明書類、支払済確認書類などがあります。

仮審査は簡易的なチェックのため、収入や借入状況などは申告した内容を元に審査します。一方、本審査では申告した内容に間違いがないか確認されます。申告内容に虚偽があったり、信用情報に傷があったりすると、仮審査に通っていたとしても本審査で落ちることがあります。

信用情報の確認では、滞納や自己破産などの金融事故の有無を個人信用情報機関に照会します。過去5~10年間に金融事故を起こしていると、本審査に落ちる可能性が高くなるでしょう。

審査に要する期間は会社によって異なりますが、1~2週間程度かかることが多いです。

審査に通過したら契約を締結

本審査を通過したら自動車販売店と契約を締結します。

本審査通過後にディーラーの提携先信販会社や銀行から融資を受けられるようになり、信販会社や銀行が販売店の口座にお金を振り込んでくれます。契約者が販売店の口座に振り込む必要はないため、販売店に提出する必要書類を準備して待ちましょう。

また、契約内容によっては自分の口座に振り込まれるケースもあります。この場合は自分の口座から販売店の口座に資金を振り込んでください。

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マイカーローンの申込みに必要な書類

マイカーローン契約時の必要書類は、次の通りです。

  • 本人確認書類
  • 収入を証明できる書類
  • 資金の用途が確認できる書類

本人確認書類

マイカーローン契約時には、健康保険証、運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、マイナンバーカードなど本人確認ができる公的書類が必要です。金融機関によって求められる身分証明書が異なるため、事前に確認してください。

収入を証明できる書類

ローンを組む際には、返済する能力を求められます。そのため、年収や所得がわかる書類を提出する必要があります。給与所得者は源泉徴収票や所得証明書、個人事業主は確定申告書や納税証明書などを用意します。

資金の用途が確認できる書類

車の購入のためにローンを契約することを示すため、使用用途を証明する書類を提出します。車の見積書や注文書、売買契約書など、申込者の氏名や購入金額、販売店名が確認できるものを用意してください。

用途が限定されるカーローンの場合、車の購入金額や販売店名がわかる書類が必要です。車の見積書や売買契約書、販売店の領収書などの書類で資金の用途を確認します。

支払済確認書類

ローンの借入れを行ったあと、借入金で車を購入したことを示す書類が必要です。購入の際は、振込受取書や領収書を大切に保管しておきましょう。

マイカーローンの必要書類に関する注意点

ここからは、必要書類に関する注意点を解説します。

  • 申し込み期限があるので前もって書類を準備する
  • 保証人の書類が追加で必要になることも
  • 借り換えの場合は別に書類が必要

申し込み期限があるので前もって書類を準備する

仮審査を受けた場合、本審査の申し込み期限があるため、必要書類は前もって用意しておくと安心です。

前述した必要書類の種類と発行場所を参考に、いつ、どこで、何を取得するのか予定を立てておきましょう。

保証人の書類が追加で必要になることも

基本的に、カーローンでは指定の保証会社の利用を条件に保証人は不要です。ただし、追加で保証人が必要になるケースもあります。

保証人が必要になるケースは以下の通りです。

  • 申込者が未成年
  • 収入が少ない
  • 収入が不安定
  • 過去に支払いが遅延したことがある
  • ローン返済比率が高い

借り換えの場合は別に書類が必要

借り換えとは、現在契約しているカーローンの残債を、別のローン会社で借りた資金を基に繰り上げ返済して、新たにローンを組み直すことです。借り換えは車の所有者が本人の場合のみ可能で、以下の書類が必要になります。

  • 顔写真付き本人確認書類
  • 健康保険証
  • 収入を確認できる書類
  • 資金用途が確認できる書類
  • 借り換え額が確認できる書類
  • 銀行の届出印
  • 車検証の写し

借り換え先の金融機関によって必要書類は異なるので、詳細は確認してください。

マイカーローンを組むときのポイント

マイカーローンを組む際のポイントは、以下の通りです。

  • 維持費や諸経費を踏まえた資金計画を立てる
  • 現金一括払いの選択肢も検討する
  • 自動車購入で使える補助金がないか確認する

維持費や諸経費を踏まえた資金計画を立てる

マイカーを持つためには、維持費や諸経費を前もって調べたうえで、余裕のある資金計画を立てる必要があります。車の維持にかかる主な費用は、以下の通りです。

  • 購入費
  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • オイル交換
  • タイヤ交換
  • 車検
  • 自動車保険料
  • 洗車等のメンテナンス料
  • 自動車税

これらを事前に計算したうえで、無理のない返済計画を立てることが大切です。維持費や諸経費については、車の維持費はどのくらい?軽・小型・普通自動車の違いも参考にしてください。

一括払いの選択肢も検討する

手元にある資金に余裕があるなら、マイカーローンを組まずに一括払いで購入する手もあります。

一括払いの最大のメリットは、利息負担がないため、支払総額を大幅に抑えられることです。

また多くのマイカーローンでは、ローンを完済するまでは車の所有権は自分にないのが一般的で、返済が完了するまでは自由に売却することはできません。しかし、一括払いをすれば最初から車の所有権は自分になるので、タイミングを見計らっていつでも売却することができます。

自動車購入で使える補助金がないか確認する

現在日本では、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車、燃料電池自動車等の自然環境に優しい自動車(いわゆるエコカー)を購入する際、国や自治体から補助金が出るケースが増えています。

例えば、電気自動車(EV)の場合は上限65万円まで、小型・軽EVの場合は上限45万円までといったように、購入する車種に応じた補助金が支給されます。対象となるのは、個人、法人、地方公共団体等が購入し新車新規登録をした自家用の車両に限られます。

また補助金とは異なりますが、エコカー減税など税制の優遇が受けられることもあります。補助金を受け取ることで、ローンを組む必要がなくなる場合もあるため、購入前に該当するものがないか確認してみるとよいでしょう。

マイカーローン審査に通りやすくなるポイント

さまざまな理由から、「マイカーローンの審査に落ちた」という人もたくさんいます。特に、銀行系のマイカーローンは、審査が厳しくなっています。

審査に通るか心配な人は、審査に通りやすくなる方法を確認しておきましょう。考慮しておきたいポイントは、以下の通りです。

  • 頭金を増やす
  • 低金利カーローンを避ける
  • 保証人をつける
  • ほかのローンを完済する
  • 審査前に転職しない

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

頭金を増やす

車の購入時に頭金を多く支払っていれば、頭金を支払えるだけの貯蓄があり、ローンの返済能力もあるとみなされます。また、借入金額も少なくなるため、マイカーローンの審査が通りやすくなります。

頭金が多ければ、借入金額も少なくなり、支払利息もそのぶん少なくなります。ある程度の頭金を用意してからローン審査に臨めば、有利に働くでしょう。

低金利カーローンを避ける

低金利なマイカーローンほど、審査が厳しいです。特に、銀行系のマイカーローンは、審査が厳しい傾向にあります。

審査に通過できるか不安な人は、銀行系のマイカーローンではなく、ディーラーローンや販売店の自社ローンの利用も検討してみてください。

保証人をつける

審査に落ちる心配があるときは、保証人をつけることもできます。収入の安定している親族などに保証人になってもらうことで、ローン審査が通る可能性が高まります。

ほかのローンを完済する

ほかに未納となっているローンがあれば、審査に不利に働きます。返済能力を上回る借入れを行っているとみなされるためです。

そういった場合には、まずほかのローンから完済することでマイカーローンの審査に通りやすくなります。

審査前に転職しない

審査前に転職しないこともポイントの1つです。審査の際は、会社への勤続年数も審査の判断材料となります。転職をするのなら、ローンの審査が終わってからにした方がいいでしょう。

審査に通りやすいマイカーローンついては、審査が通りやすい銀行マイカーローン10選で紹介しています。参考にしてみてください。

まとめ

マイカーローンを利用するためには、最適なローン会社を選んだり、必要な手続きを進めたりと、借入れに向けて準備をしなければなりません。事前に手続きの流れを確認し、スムーズに車を購入できるように用意しておきましょう。また、ローン審査には落ちることもあるため、審査のポイントや通りやすくするコツなども知っておくと安心です。

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