天神4丁目に屋上庭園付き10階建てビルが7月下旬に完成【福岡市中央区】

今年・2024年、福岡市の都心再開発事業である『天神ビッグバン』は始動して、10年目を迎えます。天神ビッグバンでは、大型の高層ビルに注目が集まりがちな中、個性的なニューフェイスのビルも登場します。

屋上に入居者ら向け屋上庭園、10階入居者の専用庭園を開設

画像提供:アスコット

東京都内を中心にマンションやオフィスビルなどの不動産開発事業を手掛ける、東京証券取引所 スタンダード市場上場の株式会社アスコット(東京都渋谷区、中林毅社長)は現在、福岡市中央区天神4丁目に屋上庭園付きの10階建てオフィスビルを建設中だ。

同ビルの名称は『AUSPICE(オースピス)福岡天神』、同社にとっては、自社初の定期借地権による不動産開発物件となる。
ビル建設地は、天神ビッグバン東部にあたる天神4丁目の弁天橋通り沿い、セブンイレブン福岡天神4丁目店の斜向かい。2024年7月下旬に完成する予定だ。
397.57平方メートルの敷地に各階をワンフロアで占有できる、地上10階建ての建物が登場する。
1階部分に店舗が入居し、2階~10階はオフィスとなる。延べ床面積は、2,137.94平方メートル。

屋上には庭園を設けており、常緑樹のシラカシを植樹し、テーブルと椅子も設置したリフレッシュ空間となっている。
屋上庭園は、同ビルの利用者が使用可能なコモンテラスに加えて、10階テナント専用のプライベートテラスを設ける。

同ビルの設計・デザインを手掛けたのは、福岡県出身の建築家であり、建築設計工社を立ち上げた迫慶一郎代表だ。
同氏は2004年、中国・北京で中国初の日本人建築家事務所『SAKO建築設計工社』を設立。
同氏は福岡にも事務所を構えながら、日本や中国を中心に韓国やモンゴル、スペインで店舗の内装デザインから超高層ビルの建築設計を手掛け、国内外で数多くの賞を受賞している。

福岡県小郡市内で物流施設を建設、福岡市大名に商業施設

画像提供:アスコット

今回、AUSPICE福岡天神を建設している株式会社アスコットは、1999年4月に設立した総合不動産デベロッパーだ。
同社は2008年8月、ジャスダック市場に株式を上場して現在、東京証券取引所スタンダード市場の上場銘柄となっている。
同社では現在、分譲マンションの建設・販売、賃貸マンションやオフィス、商業店舗などの建設・運営を手掛けている。

分譲マンションとして同社では、『ASCOT PARK(アスコットパーク)』『KOHAKU(コハク)』というブランド名で事業を手掛ける。
賃貸マンションでは、『FARE(ファーレ)』『ASTILE(アスティーレ)』『OZIO(オジオ)』というブランド名を建物に冠する。

一方、オフィスビルのブランド名である『AUSPICE(オースピス)』とは、Auspice(吉兆・きざし:英語)とAu(逢う:日本語)を掛けて、Spice(スパイス・刺激:英語)との造語だ。
また、物流施設について、Ascot Prime Logistics(アスコット・プライム・ロジスティクス)の名称で事業を展開しており、福岡市小郡市内において現在、物流施設を建設中だ。
さらに同社では、福岡市中央区大名に地上4階建ての商業店舗『D.SIDE』も保有している。

物件概要

所 在 地/ 福岡市中央区天神4丁目7番5号
/ 事務所、商業店舗
事業主体/ 株式会社アスコット
/ 地上10階
敷地面積/ 397.57㎡
延床面積/ 2,137.94㎡
/ 2024年7月下旬(予定)
備 考/ 戸数は、店舗1戸とオフィス9戸

参照サイト

アスコット『福岡の新しい光と風を享受するビジネスステージ AUSPICE福岡天神』
https://auspice-tenjin.com/index.html

株式会社アスコットWebサイト
https://ascotcorp.co.jp/

初「定期借地権」を取得!福岡天神でオフィス開発に着手
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000080981.html

福岡県小郡市で物流施設開発事業第4号 「(仮称)アスコット・プライム・ロジスティクス小郡」が着工

― 筑後小郡IC至近、2025年夏に竣工予定 ―
https://ascotcorp.co.jp/news/press-release/7437/

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