いっこく堂「感無量でございます」 腹話術で受賞スピーチ 持ちネタ“衛星中継”も披露

腹話術師のいっこく堂さん(61)が5日、『第10回プラチナエイジ授賞式』に小林幸子さん(70)、市川右團次さん(60)、真矢ミキさん(60)、伊原剛志さん(60)らと共に出席し、受賞スピーチを腹話術で披露しました。

この賞は、生き方が輝いている60歳以上の方々などに贈られるもので、いっこく堂さんは腹話術に向き合う姿勢、腹話術という文化を広めようとする思いや行動、腹話術だけでなく伝統文化に携わる人々の勇気や希望となっていることが認められ、『プラチナエイジスト 文化・教育部門』を受賞しました。

いっこく堂さんは、おじいさんの腹話術人形と一緒に登場。受賞のスピーチでは、口を動かすことなく「今回はこのような素晴らしい賞をいただいて本当にうれしい」と挨拶。そして「腹話術やりすぎると、自分の口を動かすのを忘れちゃう」と笑顔で話しました。

その後は、腹話術を始めた当初の出来事を告白。「30年以上前なんですけれども、非常に世間は腹話術に対して冷たかった。私が腹話術をやる前は、劇団民藝というところに所属していたんですね。当時の劇団員から“えっ、腹話術なんかやるの? 衰退した芸だよ、辞めた方がいい”と言われまして、“素人芸だ”と言われたんですね。それなのに30数年後に、このような賞をいただいて感無量でございます」と語りました。

そして、いっこく堂さんは自身の持ちネタでもある、声が遅れてくる『衛星中継』のネタを披露し、会場を盛り上げました。

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