「すごくよくできている」 ドイツ人が日本の長距離バスで感動 快適に過ごせた驚きの設備とは

一人旅を楽しんでいるドイツ人のジュリアさん【写真:Hint-Pot編集部】

電車にバス、飛行機とそれぞれが独自の進化を遂げている日本の公共交通機関。なかでも良心的な価格で、サービスや設備が充実しているのが長距離バスです。それは訪日外国人観光客にとってもありがたい移動手段の一つとなっています。初めて日本を訪れたドイツ人女性は、日本の長距離バスに乗ってみて、目を丸くした設備があるそうです。それは、どんな設備だったのでしょうか。

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日本の安全性の高さがわかる “場所取り”文化に安心感

3週間の滞在予定で、西は福岡から東は東京まで、全国各地を観光したドイツ人のジュリアさん。今回が初めての訪日です。そんなジュリアさんに、日本で快適だと感じたことを伺うと、治安の良さに驚いたといいます。

「日本はどこに行っても安全という安心感があります。喫茶店などで、すべての荷物を置いて席を離れる人が多くいるのを見て、さらにそう感じました。ヨーロッパで同じことをしようとは思わないけれど、日本ではそうしても大丈夫と思わせてくれます」

日本人はセルフ方式の店に行くと、物を置いて“場所取り”をすることがあります。また、トイレなどで少々離席する際にも、荷物を置いたままにする傾向が。ヨーロッパで暮らすジュリアさんにとっては、驚きの光景だったようです。

顔を覆うカバーに感動 快適すぎる日本の長距離バス

また、ジュリアさんは、ある公共交通機関でも、快適性の高さに感動しました。それは、福岡から広島間、広島から大阪間までの移動手段として利用した「長距離バス」だったといいます。

「座席は座り心地が良くて清潔だし、割と頻繁にサービスエリアに止まって休みを挟んでくれるので、快適に過ごせました。あと、寝て休みたいときに使える、顔を覆うカバーが付いていたんですよ。すごくよくできてるなと思って、乗ってみて良かったです」

ジュリアさんが注目したのは、フードやカノピーなどと呼ばれる、各座席のヘッドに設置された開閉可能なカバーでした。寝顔を隠せるため、とくに女性客からの人気が高い設備のひとつのようです。移動中にゆっくり寝ることを想定した設備があるのは、日本の長距離バスが安心して利用できることを象徴している事例のひとつと言えるかもしれません。

また、国内を旅行するなかで、公共交通機関の選択肢が多い点も良かったと語ってくれました。

「電車にバス、飛行機とどれもアクセスがしやすいうえに、時間に正確です。大きな駅では入口が複数あったり、電車やバスの路線数が多かったりするのには、ちょっと戸惑いましたが、慣れれば大丈夫でした」

3週間の一人旅を通して、すっかり日本に馴染んでいる様子のジュリアさん。再訪日の機会があれば、またぜひいろいろな土地を楽しむため、交通機関を活用してほしいですね。

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