鈴木彩艶、パルマ移籍で抱える問題点とは?「来週にも合意」と現地報道も…

鈴木彩艶 写真:Getty Images

ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属GK鈴木彩艶は、パリ五輪U23日本代表に招集されず。セリエA(イタリア1部)パルマ移籍の可能性が報じられているが、今週にも合意に達する可能性がある模様。元アビスパ福岡指揮官であるファビオ・ペッキアの指導を受けることになるが、新天地で問題を抱える可能性もあるという。

マンチェスター・ユナイテッドやジェノアなど、複数クラブからの関心が報じられていた鈴木。イタリアメディア『スカイスポーツ』は今月1日に「パルマは鈴木の獲得まであと一歩のところまで迫っている」として、クラブ間交渉の進行を伝えていた。

一方、イタリアの移籍市場に精通するャーナリストのニコロ・スキラ氏によると、パルマは移籍金600万ユーロ(約10億5000万円)+ボーナス200万ユーロ(約3億5000万円)でのクラブ間合意を望んでいるが、STVVは800万ユーロ(約13億9000万円)+ボーナス300万ユーロ(約5億2000万円)を要求しているという。

しかし、イタリア紙『ガゼッタ・ディ・パルマ』は6日に「パルマは多くの競争相手がいるにもかかわらず、彼の獲得に動いている。急ぐ必要はなく、この数日間で交渉を続けて来週にも獲得を決めるかもしれない」とリポート。移籍金を巡って両クラブで乖離があるとはいえ、一気に合意間近に迫る可能性があるという。

ただパルマの専門サイト『フォルツァ・パルマ』は、同クラブで想定される鈴木の起用法について「(正守護神である)レアンドロ・チチソラをサポートするとともに、ペッキア監督に選択肢を与える存在になる」と主張。鈴木は浦和レッズ在籍時に、出場機会の確保を理由にマンチェスターUからのオファーを拒否していただけに、パルマ移籍の場合のデメリットとして出番限定の可能性がある。

なおイタリアメディア『スカイスポーツ』によると、パルマは鈴木の他にボローニャ所属GKフェデリコ・ラバリアにも関心を寄せている模様。ただ、ボローニャはバックアッパーである同選手の放出を望んでいないという。

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