中村敬斗にドルトムント移籍浮上「サンチョの後釜」ランスは日本人選手獲得か

中村敬斗(写真左)と伊東純也(写真右) 写真:Getty Images

スタッド・ランスでMF伊東純也とチームメイトである日本代表FW中村敬斗に、ボルシア・ドルトムントが関心を寄せている模様。ランスは今年夏の日本ツアーで町田ゼルビアなどJリーグ複数クラブと対戦するが、日本人選手を獲得する可能性があるという。

ドイツメディア『RUHR24』は今月6日に「日本人選手に精通しているスヴェン・ミスリンタット氏が中村を絶賛。ジェイドン・サンチョの後任となるのか?」という見出しのもと、ドルトムントの補強戦略を特集。これによると、現在ドルトムントの幹部であるミスリンタット氏は昨年1月、ドイツメディア『スカイスポーツ』のインタビューで「中村は両足を器用にこなす。力強い走りを見せる。ボールの扱い方も素晴らしい」と絶賛。VfBシュツットガルト幹部時代に同選手の獲得を狙ったが、失敗に終わったという。

それだけに、『RUHR24』は「ミスリンタットは日本人選手の大ファンだ。ドルトムントにとって興味深い存在となる可能性がある。サンチョは期限付き移籍期間満了により、マンチェスター・ユナイテッドへ復帰した」とリポート。移籍金を2000万ユーロ(約35億円)とした上で「間違いなくドルトムントが支払える金額だ」と綴っている。

ミスリンタット氏はかつてMF香川真司(現セレッソ大阪)のドルトムント移籍を手掛けたほか、2019年4月から2022年11月にかけてVfBシュツットガルトのスポーツディレクターを担当していた時には、MF遠藤航(現リバプール)やDF伊藤洋輝(現バイエルン・ミュンヘン)の獲得に尽力。昨年5月から4か月にわたりアヤックスのフットボールディレクターを務めていた時にも、伊藤の獲得に動くなど、日本人選手を高く評価している人物として知名度が高い。

一方、ランスの専門サイト『ランス・メディアフットボール』は先月はじめに「ランスが日本ツアーの一環として、3人目の日本人選手獲得を検討している」と報道。この時点では中村の去就に触れていなかったが、ランスが獲得可能な日本人選手としてDF菅原由勢(AZアルクマール)、MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、DF町田浩樹(ユニオンSG)、FW小川航基(NECナイメヘン)、FW上田綺世(フェイエノールト)の5選手を挙げていた。

なお、ドルトムントは2023/24シーズンのブンデスリーガを5位で終了。首位バイエル・レバークーゼンから勝ち点27差をつけられたとはいえ、2024/25シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得している。今年夏にセレッソ大阪との対戦を控える中、日本人選手の獲得に動くことはあるのだろうか。

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