赤外線カメラが捉えたユキヒョウの食事シーン 中国甘粛省

赤外線カメラが捉えたユキヒョウの食事シーン 中国甘粛省

赤外線カメラが捉えたユキヒョウの食事シーン。(4月12日撮影、蘭州=新華社配信)

 【新華社蘭州7月7日】中国甘粛省の尕海(がかい)則岔(そくた)国家級自然保護区管理保護センターの職員がこのほど、今年上半期(1~6月)に撮影した赤外線カメラのデータを整理したところ、ユキヒョウが食事をする一部始終を捉えた極めて珍しい画像を発見した。撮影日は4月12日で、顔に傷のあるユキヒョウが捕えた獲物をくわえていた。

 同センターの陳有順(ちん・ゆうじゅん)主任は映っていたユキヒョウについて、たくましい成獣でヤマジャコウジカをくわえていたと説明。「赤外線カメラはユキヒョウが獲物を食べ、うたた寝してからその場を離れるまでの全過程を鮮明に撮影しており、非常に珍しい」と述べた。

 「雪山の王」と呼ばれるユキヒョウは、中国の国家1級保護野生動物に指定されている。

 同保護区は青蔵高原の北東端にある甘南チベット族自治州碌曲(ルチュ)県に位置し、2003年に正式に設立された。陳主任によると、同保護区では6年連続でユキヒョウの貴重な画像を撮影しているが、食事の全過程をこれほど完璧かつ鮮明に捉えたのは今回が初めてという。(記者/馬莎)

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