エアコンつけっぱなしで気になる電気代…。今から見直したい!節約アドバイザーが実践する水道光熱費の節約術

引用元:takasuu/gettyimages

ジメジメ梅雨に続き、昨年並の猛暑になったら、水道光熱費がアップするのでは…と不安になることも。そこで、「たまひよ」アプリユーザーの節約術とともに、節約アドバイザーの丸山晴美さんに節約術を聞きました。

家計がピンチ‼もう食費にお金が使えないときに登場する、わが家の究極の節約レシピ14選

みんなの我が家の水道光熱費節約術とは…?

まず、みんなの水道光熱費をおさえる方法についてご紹介します。

◾️可能なかぎり太陽が出ている間の発電を活用
「水道は節水の蛇口ヘッドみたいなものをつけたり、水圧を弱めて出したりしています。光熱費は、オール電化なので太陽光をつけて、昼間は節約を考えずガンガン使うようにして夜は使わないようにしています。洗濯物もご飯の準備もお風呂も可能な限り太陽が出て発電している間に済ますことが節約です」(さななん)

◾️設定温度を調整して節約
「使わない時は電気を消す。そしてエアコンの設定温度を上げすぎず、下げすぎないよう調整しています。浮いたお金はローン返済に」(ゆん)

◾️使わないプラグを抜く!
「給湯器はこまめに消す!そして、炊飯器も使わないときはプラグを抜いています」(さあや)

◾️トイレカバー
「トイレカバーをつけて、ウォシュレットのコンセントは抜いています」(づき)

◾️洗濯はお風呂の残り湯
「風呂の残り湯を洗濯に使っていますが、娘が美容に目覚めて入浴時間が長くなってしまい、あまり効果を感じられません」(るる)

◾️追い焚きして同じお湯を使う
「平日のお風呂は追い焚きして、数日間同じお湯を使うことにしています。息子をベビーバスに入れたタイミングで自分も浸かるので3~4分しか入らず、夫には湯船に浸かる習慣がないのでもったいないので。これにより水道代が2000円くらい安くなりました」(yuka_p)

◾️シャワー出しはじめはバケツに
「シャワー浴びる時に、お湯が出る前の水をバケツに溜めて洗濯水として使っています。コツコツやるとかなり節水になります。浮いたお金は、全て子どもの服代に消えます(笑)」(huey)

◾️お風呂は夫と
「お皿洗い中、水を出しっぱなしで洗っていたところから、止めて洗うようにしたら、2000円弱安くなりました! 夫と一緒にお風呂に入り光熱費削減、日中は日の光の中で過ごし電気代を削減して、浮いたお金は貯金または外食費にしています」(ゆ)

今が見直しのチャンス!おすすめの水道光熱費節約術とは?

水道光熱費の節約方法と、今から準備しておきたい節約アイテムについて丸山晴美さんに聞きました。

「2人暮らしの時と比べて、出産後は水道光熱費がグッと上がるのでびっくりしますね。
とはいえ、お子さんの健康を気遣いながら、プラグ抜いたり、お風呂の残り湯を利用したり、節約グッズを活用したりと、皆さん頑張って節約されています。

節約は、数円、数十円と思われるかもしれませんが、節約を意識することはとても大事です。
ただ、頑張っているのに思いのほか節約できないということもあると思います。そんなご家庭は、節電効果の高い家電やグッズの購入を検討してみてはいかがでしょう。家電は初期投資の費用はかかりますが、長い目でみると節約になるからです。
例えば、食洗機の導入です。食器を洗う頻度が多い家庭は、食洗機を使った方が水道代の節約になります。単身者向けの直冷式の2ドアタイプの冷蔵庫も、ファミリー向けのファン式の冷蔵庫に比べると電気代が高くなるので、買い替えをおすすめします。

また、梅雨の時期に便利な浴室乾燥機は、ドライヤーの温風「強」をずっと使っているようなものなので、電気・ガス代が高くなりがちです。ヒートポンプタイプのドラム式洗濯乾燥機を利用したほうが、電気・ガス代をおさえることができます。

そのほか、注意したいのが保温機能つきのポットや暖房便座などです。保温など熱を発し続けるものは電気代がかかるので、便座は1年中、同じ設定温度になっていないかチェックして、使用後は便座のフタを閉めましょう。

そして、見落としがちなのがウォーターサーバーと、自動追い焚き機能です。
小さいお子さんがいる家庭にとってウォーターサーバーはとても便利ですが、お湯が出るタイプは常に1リットル程度のお湯を保温しているため、電気代が増える原因に。温度設定ができる電気ケトルなどのほうが保温をせず都度沸かすため、電気代はそれほどかかりません。ただ水分補給はとても大切なので、我が家では家族1人に1本の水筒を準備しています。これは頻繁に冷蔵庫を開ける頻度も減るのでとてもオススメです。

お風呂の自動焚き機能を使っている家庭で注意いただきたいのが、家族の入浴時間帯です。
赤ちゃんとママが入浴する時間と、パートナーが入浴する時間がかなり空いている場合、その間ずっと追い焚きしているため電気やガス代が無駄になります。給湯パネルの自動追い焚きのツイッチを切り、入浴後は浴槽にふたをして、入る前に追い焚きするほうが節約になります。

そしてこれからの季節、エアコンの電気代の節約で見直しておきたいのが窓対策です。
私のオススメは、窓から入ってくる太陽光の熱を遮ってくれる遮光カーテンです。遮光カーテンで窓の熱を遮ることで、無理なく室温を28度に保つことができます。しかも遮光カーテンは冬も大活躍します。同じように窓から入る冷気をカットしてくれるので、夜は遮光カーテンを閉めて暖房をつけると効率的に部屋を温めることができます。

私は、ユザワヤで遮光カーテンをオーダーしました。オーダーカーテンは高いというイメージがありますが、安いところを探すと意外に安価で作れます。短いとそこから熱や冷気が入ってくるので、少し長めにするのがポイントです。

家電やグッズを取り入れると、無理なく節約できるので気持ちもラクになります。しかも家事の効率アップにも役立つのでおすすめします」(丸山晴美さん)

さらにここもチェック! 節約・省エネにポイント

◾️扇風機はDCモーターを選んで
洗濯物の乾燥や冷房との併用など、これから出番が多くなる扇風機。ACモータータイプ、もしくは、DCモータータイプかのチェックを! DCモーターと比べて、ACモーターは本体価格は安価ですが、消費電力量が多く、電気代が高くなるからです。これから購入するなら、風の優しいDCモータータイプがおすすめ。

◾️トイレの自動洗浄もチェック!
自然に流れるお水は止めることが難しいもの。自動洗浄は便利ですが、センサーに反応する度に流れてしまうのでスイッチをオフにしてみては。小さなお子さんのお出かけ先での流し忘れ予防にもなります。

◾️お風呂の設定温度を下げる
冬と夏のお風呂のお湯やシャワーの設定温度を変えています? お風呂にお湯をはる場合、設定温度を42度から40度に2度下げるだけで、1回あたり約7円(180ℓの場合)の節約になると言われています。1年中同じ設定温度にしないようにチェックして。

◾️ぱなしをしない工夫を
お子さんが小さい時は、テレビや、照明、エアコンのつけっぱなしや水の流しっぱなし、ガスの出しっぱなし、“ぱなし”が増えがち。家族にも“ぱなしをしない”こまめに止めるという意識をもって習慣化させることが大事です。とはいえ、その都度注意を促してばかりでは疲れてしまうので、自動で消える電灯やLED、節水機能付きの蛇口やシャワーなど、使いながらも節電や節水になるアイテムに替えてみるという方法も。

◾️光熱費の節約サイトも活用を
どれくらい節約になるのか参考になるのが、東京ガス都市計画研究所の「ウルトラ省エネブック」(https://www.toshiken.com/ultraene/)です。家族でチェックして、節約・省エネ意識を高めるために活用してみましょう。

食費節約のポイントはズバリ…⁉ 6年間で1000万円貯めた時短節約家くぅちゃんの食費節約方法

お風呂やシャワーの設定温度もこまめにチェックですね。電気代が気になる夏、節約の見直してしてみませんか?(取材・文/酒井範子)

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年3月の情報で、現在と異なる場合があります。

丸山晴美さん

PROFILE)
節約アドバイザー。22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は『シングルママのお金に困らない本』(徳間書店)『お金を活かす ハッピーエンディングノート』(東京新聞)『知識ゼロでもまるっとわかるお金のきほん』(宝島社)など多数。

https://www.maruyama-harumi.com

© 株式会社ベネッセコーポレーション