まるでホテルラウンジのような世界観。最高の“味”と“おもてなし”が堪能できる「アルモニゼ(成城)」の絶品パフェ

昨年12月、世田谷区・成城の閑静な住宅街にオープンしたスイーツショップ「アルモニゼ」。エグゼクティブシェフは5つ星ホテルで修業を積んだ内田将太シェフ。ケーキだけではなく、ホテルの経験を活かしたパフェやアフタヌーンティーを味わえる空間は、まるでホテルラウンジにいるかのようなリュクスな雰囲気です。

チェリーとベリーのパフェ ¥3,000(税込)

そんな同店を手掛けるのは、オーナーの倉知秀佳さん。お二人はリッツカールトン東京時代に一緒に働いていたそうで、倉知さんが内田シェフに“お店を開業したい”と猛アタックして開店が実現したんだそう。

今回はそんなお二人のエピソードと共にパフェの魅力を紹介します。

閑静な住宅街にオープン!成城に新しい風を吹き込むスイーツショップ「アルモニゼ」

お店があるのは、成城学園前駅から徒歩12、13分程のところ。入口を入るとグレーを基調とした店内に大理石のテーブルが配置され、スイーツはエルメスのお皿で提供される。まるでホテルラウンジのような佇まいです。

そこでエグゼクティブシェフを務める内田将太シェフは「リッツカールトン東京」、「フォーシーズンズホテル東京大手町」の5つ星ホテルで腕を振った持ち主。

内田シェフ
「ホテルで働いた経験が長いので、ラグジュアリーホテルのラウンジのような空間で、パフェやアフタヌーンティーを楽しめる場所にしたいと思いました。認知を得るためにそういった層が近くにいることが必要と思い、高級住宅街の成城を選びました」

老舗の和菓子店、洋菓子店駅前にある成城エリアに新たな風を吹きかける同店。近くには東宝スタジオもあり、そういった方のお土産に利用されることも多いのだそう。

そんなお店の誕生にはあるエピソードが…。

リッツカールトン東京での出会い。内田シェフのお菓子に惚れ込む

エグゼクティブシェフを務める内田将太シェフ(左)、オーナーの倉知秀佳さん(右)

こちらのお店のオーナー・倉知秀佳さん。もともとはリッツカールトン東京でサービスマンとして働いていたそうで、そこで出会った内田シェフとの出会いがいまのお店に。

倉知さん
「小さい時からパティシエになりたいと思うぐらいスイーツや食べ歩きが大好きで、いつかお店を持ちたいと思っていました。そこでサービス・ホスピタリティを学ぶ修行の場所としてリッツカールトン東京の1階のカフェ&デリで働きました。そこでお菓子を作っていた内田シェフと出会い、彼の作るお菓子に心が動き、“いつか一緒にお店をやろう”と伝えました」

その言葉に内田シェフは…。

内田シェフ
「“そうなんだ(笑)”と軽い感じで聞いていました。リッツカールトン東京で5年が経ち、先を迷っていた矢先、当時海外にいらした青木シェフが日本にホテルの立ち上げで戻られるとの事で有難い事にお声がけいただき、フォーシーズンズホテル東京大手町のオープニングに携わることができ、スーシェフという立場でも挑戦させていただきました。それから1年程経った後に、倉知さんがアフタヌーンティーを食べにきてくれて、そこでも“本当にお菓子屋を一緒にやりたいと思っているんだよね”ともうアプローチされました」

季節によってフルーツが変わる定番ショートケーキをはじめ、お客さんが食べやすいクラシックなケーキが常時3~4種類並びます

その時、ホテルのパティシエとして働くのか、自分でお店をやるのかちょうど迷っていた時期だったそうで、倉知さんとお店を一緒にやることを決意したんだそう。

そこから個人店のノウハウを学ぶために「パティスリー・ル・ポミエ」でスーシェフとして働き、いまに至るのだとか。そんなシェフが作るお菓子のこだわりとは…。

他店と被らない食材の組み合わせを追求。アルモニゼらしいパフェ

アルモニゼの看板メニューの一つであるパフェ。ホテルで培ってきたパフェの技術をベースに内田シェフのエッセンスを加えたもので、パフェ好きのインフルエンサーを中心にスイーツファンがこぞって訪れます。

内田シェフ
「食材の組み合わせ方は他店と被らないように意識しています。ベースの部分はブレないように、コンフィチュールやマスカルポーネをパフェに必ず入れています。

またパフェグラスも他では見かけないフランスから取り寄せた丸いワイングラスを使用し、あのグラスを見ると“アルモニゼのパフェ”だと思ってもらえるようにこだわりました」

約一か月半程で変わる季節のパフェ。オーナーの倉知さんが大好きという九州産のマスカルポーネを入れたり、柑橘とキウイ、アプリコットとびわを合わせるなど他店では見かけない組み合わせの数々は、アルモニゼならでは。

ボリューム感ありながらも軽やかに食べられる「チェリーとベリーのパフェ」

チェリーとベリーのパフェ ¥3,000(税込)

取材時に販売していたのは「チェリーとベリーのパフェ」。さくらんぼとアメリカンチェリーを使った上から下までチェリー尽くしのパフェ。グリオットチェリーのコンフィチュール、ハチミツとレモンのジュレ、九州産マスカルポーネ、ビターチョコレートのガナッシュクリームなどが合わせられています。

そして評判が高いというソルベには、チェリーとブラッドオレンジを合わせた内田シェフの感性が光る仕立てに。ガナッシュクリームのほろ苦さが、全体の甘さや酸味を引き立てる役割になっているのがポイント。そしてフレッシュマスカルポーネのコクとハチミツとレモンジュレの軽やかさが上手くマッチしていて最後まで飽きることなく堪能できます。

「味が単調にならないようにアイスにも食材と食材を組み合わせるようにしています」と話す内田シェフ。シェフが一つ一つの食材に向き合っていることがよくわかります。

手土産におすすめ!他にはないしっとりさが特長のレモンケーキ

パフェだけでなく、焼き菓子も絶品。イベントで来日されたハリウッドスターなどのケータリングやハイブランドのプチフィンガーなどの企業からの案件も多いのだそう。中でも人気があるのはレモンケーキ。他にはないしっとりさは、ファンも多いほど。こだわりを聞くと…。

内田シェフ
「ジェノワーズのようなスポンジ生地で軽さを出しています。瑞々しいしっとりさは、焼き上がった生地をシロップに漬け込んでいるためです」

頬張るとレモンの甘酸っぱい酸味が口の中で広がり、その後にハチミツの香りが余韻に。そして表面アイシングの薄く、パリッとした食感も楽しめるレモンケーキ。店頭販売すると早めに売り切れるほど人気なんだとか。お取り寄せでも可能なので遠方に方にもおすすめです。

お菓子の美味しさはもちろん、サービスまでもが一流

さらに同店の魅力の一つがサービスにもあります。一流ホテルで培ったオーナーの倉知さんの接客は、誰が見ても心地良く、その良さは口コミで広がっているほど。

またエルメスのお皿で提供されるスイーツの数々は、“アルモニゼに来るとワクワクと優雅な時間を過ごしていただきたい”という倉知さんの想いが込められています。

一流のお菓子とおもてなしを味わるのも同店ならではの最大の特長です。

About Shop
アルモニゼ
東京都世田谷区成城1-2-5成城増田ビル1階
営業時間:11:00~19:00
定休日:水 ※その他不定休
Instagram:@harmonise2023

Takuma

ウフ。編集スタッフ

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すべてが“本物志向”のスイーツ好き編集者。都内のパティスリーやホテルのカフェを中心に巡り、話題のお店はいち早くチェック。スイーツが好きすぎて、気づけばスイーツメディアの編集部に!
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Photo & Witing / Takuma

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