高校初本塁打はランニングホームラン 大門の2番平良、快足生かす 全国高校野球選手権広島大会1回戦

五回、大門1死、平良がランニング本塁打を放つ

 【全国高校野球選手権広島大会1回戦 大門7―1松永(7日)】

 大門の2番平良圭悟が俊足を生かし、夏の初戦で高校初本塁打となるランニング本塁打を放った。チームも快勝し、「めちゃくちゃうれしい」と満面の笑みで振り返った。

 「絶対に出塁する」と打席に向かった五回1死。フルカウントからの6球目の内角高めの直球を強振し、鋭い打球が三塁線を抜けた。「三塁までいける」と50メートル走6秒3の快足で駆け抜けると、クッションボールの対応を手こずった松永の隙を付き、一気に本塁へ。「三塁コーチを信じて、全力で走るだけだった」と高校初の一打を振り返った。

 矢野晃一郎監督「課題に向き合い、フライではなく、力強いゴロを実践した結果。足が速い持ち味も生きた」と絶賛した。2回戦は祇園北と激突する。平良は「チャレンジャー精神で、全員でこの勢いを持続させる」と勝利への思いを力強く語った。

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