三菱重工業は、連結子会社のMSJ資産管理の特別清算開始の申立てを、7月4日付で行ったと発表した。
同社は2008年3月にエムジェットとして設立され、同年4月に三菱航空機に商号を変更していた。国産ジェット旅客機を開発し、2011年に初飛行、2013年に初号機の納入をめざしていたものの大幅にずれ込み、初飛行は2015年に行われていた。度重なる設計変更や型式証明の取得の難航による開発長期化に伴い、債務超過の状態となっていた。
2020年10月に開発を一時停止し、2023年2月に開発中止を決めていた。同年4月に現在の社名に商号を変更し、残務処理を行っていたものの、一定の目途が立ったことから、特別清算を申し立てることを決めた。
負債総額は約6,413億円で、特別清算としては過去最大。三菱航空機による業績への影響は軽微であるとしている。
