札幌MF金子拓郎、コルトレイク移籍の理由とは「金銭面で劣るも…」

金子拓郎 写真:Getty Images

MF金子拓郎は先月末、クロアチア1部ディナモ・ザグレブを期限付き移籍期間満了により退団。北海道コンサドーレ札幌へ復帰せず、ベルギー1部KVコルトレイクへの完全移籍が決定的と報じられているが、現地メディアがコルトレイク移籍に至るまでの裏側を報じている。

金子の去就を巡っては、札幌の三上大勝代表取締役GMが今月4日放送の「コンサ三上GMのGreatVictory!」(らむれす:三角山放送局)に出演した際、札幌からの完全移籍を前提に交渉していることを明言。欧州クラブからのオファーも明かすと、翌日に日本国内でコルトレイク移籍の可能性が報じられていた。

ベルギーメディア『Voetbal』も6日に「コルトレイクは金子を獲得した。昨年夏にも、ベルギー国内クラブから関心を寄せられた選手だ」と伝えているが、7日になってその詳細を以下のように綴っている。

「ディナモは金子の慰留に努めた。OHルーヴェン(ベルギー1部)も彼の獲得に動いた。しかし、コルトレイクはディナモ、OHルーヴェンなど、複数クラブとの争奪戦を制した。他クラブよりも金銭面で劣るオファーだったが、彼はコルトレイクのプロジェクトに魅了された」

コルトレイクは2023/24シーズンのベルギー1部リーグを15位で終えたが、日本代表DF藤井陽也の活躍もあり下位4クラブによるプレーオフで14位に浮上。ロンメルSKとの入れ替え戦を2試合合計5-2で制し、かろうじて残留を決めると、先月13日に藤井の完全獲得を公式発表している。

なお、クロアチア紙『germanijak』はディナモ退団の背景として「ディナモは札幌に対して、買い取りオプションの金額を110万ユーロ(約1億8000万円)から60万ユーロ(約1億円)へ引き下げるよう求めたが、拒否された」と報じている。金子の放出により、コルトレイクから札幌へ支払われる移籍金額がどの程度であるのか気になるところだ。

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