【ばんえい大賞典】ホクセイハリアーが重賞初制覇…渡来「必死で追いました」

7月7日、帯広競馬場で行われた11R・ばんえい大賞典(BG3・3歳・ダ直200m)は、渡来心路騎乗の4番人気、ホクセイハリアー(牡3・ばんえい・金山明彦)が勝利した。2着に1番人気のミチシオ(牡3・ばんえい・槻舘重人)、3着にウルトラコタロウ(牡3・ばんえい・槻舘重人)が入った。勝ちタイムは1:40.3(馬場水分2.0%)。

2番人気で鈴木恵介騎乗、ライジンサン(牡3・ばんえい・大河原和)は、7着敗退。

道中は第一障害を勢いよく越えたスマイルカナが先行するが、中間点を過ぎたあたりで後続も差を詰め、全馬ほぼ横並びの展開で第二障害へと進行。第二障害ではホクセイハリアー、ウルトラコタロウがほとんど同時に仕掛ける。先にホクセイハリアーがすんなりと一腰でクリア。ウルトラコタロウが2番手で通過し、ミチシオ、ライジンサンと続く。先頭を行くホクセイハリアーにミチシオが並び掛け2頭の競り合いとなるが、最後まで力強く粘りきったホクセイハリアーが逃げ切ってのゴール。3歳路線一冠目を手にするとともに嬉しい重賞初制覇を飾った。2着には最後までホクセイハリアーに食らいついたミチシオが入り、3着にはウルトラコタロウが入った。ホクセイハリアーを管理する金山明彦調教師、騎乗した渡来心路騎手はともにばんえい大賞典を初制覇となった。

1着 ホクセイハリアー
渡来心路騎手
「勝ちたいと思っていた馬なので凄く嬉しいです。2歳の時から能力はあると思っていたのでいつか重賞を勝ちたいと思っていました。この馬は、スタートも障害も良く、障害を下りてからは甘い部分がありましたが、今年に入ってだいぶ力をつけてくれたので、これからももっと成長してくれると思います。馬場も軽くハンデもあったので、先行しようと考えていたので上手くいって良かったです。障害を下りた後もミチシオが並んできましたが、最後まで保ってくれればと必死で追いました。これからまだまだ成長していくと思うので、頑張って2冠目、3冠目も狙っていきたいと思います。これからも頑張ります。応援よろしくお願いします」

金山師「まさか勝てるとは…」

ばんえい大賞典 口取り (C)ばんえい十勝

金山明彦調教師
「期待はしていましたが、まさか勝てるとは思っていませんでした。騎手が上手に騎乗してくれた結果だと思います。2歳の時から良いレースをしてくれる馬だとは思っていましたが、今年になって一気に成長してくれてとても嬉しいです。スタートも障害も良い馬ですが、今まではゴール前に少し甘さがありました。春先から良くなっている実感があったので、成長できた分が今回の勝利につながったと思います。レースは軽い馬場だったので早め早めの展開で、障害も先に越えてくると思って見ていました。残り10mが不安でしたが、騎手が本当に良い騎乗をして最後まで保たせてくれたので騎手を誉めてあげたいです。ファンの皆さん、顔の特徴のハートマークはこれ以上大きくはなりませんが、これからも成長していく馬ですので応援の程よろしくお願いします」

ホクセイハリアー 32戦7勝
(牡3・ばんえい・金山明彦)
父:フジダイビクトリー
母:ヒメノダイジン
母父:ニシキダイジン
馬主:北西ファーム
生産者:金福畜産

【全着順】
1着 ホクセイハリアー
2着 ミチシオ
3着 ウルトラコタロウ
4着 スマイルカナ
5着 グランドスターダム
6着 アヤノダイマオー
7着 ライジンサン
8着 ショータイム
9着 フレイムファースト

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