岡崎紗絵、医療ドラマに欠かせない存在に 『マウンテンドクター』は「ホームのような感覚」

“山岳医療”にスポットを当てたドラマ『マウンテンドクター』(カンテレ・フジテレビ系)が、いよいよ7月8日からスタートする。

『GTOリバイバル』(カンテレ・フジテレビ系)や、『アイのない恋人たち』(ABCテレビ・テレビ朝日系)など、数々の人気ドラマに出演してきた岡崎紗絵が本作で演じるのは、主人公・歩(杉野遥亮)と同じ病院で働く麻酔科医・村松典子。実は典子は、歩の幼なじみで初恋の人……ということもあり、甘酸っぱい関係性も見どころのひとつになりそうだ。

典子役でヒロインを務める岡崎に、ドラマの見どころや現場の雰囲気などを語ってもらった。

ーー『マウンテンドクター』は、“山岳医療”をテーマにした医療ドラマとのことですが、実際に演じられていかがですか?

岡崎紗絵(以下、岡崎):山岳医療は避難者を助けるので、判断能力が問われる高度な分野だなと思いました。

ーー岡崎さんが演じる村松典子はどのような役柄なのでしょうか?

岡崎:とにかく芯が強くて、あっけらかんとした性格です。最初は、山岳医療の山を登るというところに拒絶反応があるんですけど、そこも人間らしいんですよね。ただ、医療に携わる者としての強い想いは持っていて。患者を救いたいという気持ちがすごく見える子です。後半に向かうにつれて「私って、何のために存在しているんだろう?」と考える瞬間も出てくるので、徐々に明るさとは違った面も出していけたらいいなと思います。

ーー典子のキャラクターは、ご自身と似ている部分はありますか?

岡崎:明るいところは似ていると思います。あとは、他人とコミュニケーションを取るのが好きだったり。ただ、院長に「何をやらされるんですか?」ってズバッと切り込んだりする部分は似ていないかな。ちょっとヒヤッとします。私はもう少しやんわりしているはずです(笑)。

ーー岡崎さんは、医療ドラマにたくさん出演されているイメージがあります。

岡崎:たしかに! しかも、看護師よりも医者が多いですね。

ーー『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)も、救急医療をテーマにした作品でしたよね。

岡崎:そうですね。『ナイト・ドクター』はすごく思い入れがある作品でもあります。本当に目まぐるしい現場だったんですけど、「患者さんの命を失わないために医者ができることはなんなのか?」など、考えさせられることが多くて。いろいろな部分で鍛えられました。群像劇でもあったので、大変なときは仲間たちみんなで助け合いながら頑張っていたのを覚えています。

ーー医療ドラマは専門用語や長台詞が多いイメージがあるのですが、岡崎さんにとってもやはり大変なジャンルですか?

岡崎:『マウンテンドクター』にも、言い慣れていなかったり、難しい言葉がたくさん出てきます。そのへんは、どうにかしながら……。あと、麻酔科医を演じるのが初めてなので、知らないことがたくさんあって。

ーーそれに加えて、“山岳医療”ですもんね。

岡崎:そうなんです。設備が整っていないなかで医療行為を行うとなると、全員が本当の意味での連携プレーをしていかなければなりません。典子は麻酔科医ですが、専門分野以外のこともマルチに対応していくことになると思います。

ーー岡崎さんは、普段山登りをされることは?

岡崎:まったくしないです! なので、典子と同じく体力的な部分が心配です。不安はありますが、何とか食らいついて頑張っていきたいと思います。

ーー現場の様子はいかがですか?

岡崎:『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系)や『ドクターホワイト』(カンテレ・フジテレビ系)でご一緒したスタッフの方が多いので、すでにホームのような感覚があります。

ーー主演の杉野遥亮さんとは、2021年放送の『教場II』(フジテレビ系)以来の共演ですね。

岡崎:『教場II』の撮影ではあまり関わるシーンがなかったので、ガッツリお芝居をするのは初めてで。杉野さんとは同い年なんですけど、お芝居にすごく真摯に向き合われている方だなという印象を受けました。主演の杉野さんが、監督やプロデューサーさんと意見交換を積極的にされているので、すごく風通しのいい現場になっています。

ーー現場のムードメーカーは、向井康二さんあたりになってくるのでしょうか?

岡崎:そうですね。まだ1回しかお会いしていないんですけど、向井さんの力はやっぱりすごいです。持ち前の明るさで、現場の空気を作ってくださるというか。対応能力もあって。真吾(向井康二)が営む焼き鳥屋「しんちゃん」は、みんなにとっての憩いの場であり、医者たちのプライベートな人間模様が見える場所になってくるので、そこにもぜひ注目してほしいです。

ーーみなさんのお話を聞いていると、本当にいいチームになっていくんだろうなという印象を受けました。

岡崎:本当に気さくにお話ししてくださるので、ありがたいです。医療ドラマってやっぱり大変な部分もあるんですけど、それを一致団結して乗り越えていこうという気持ちを全員が持っているんですよね。みなさんとコミュニケーションを取りながら、いい作品を作っていきたいと思います。

(取材=宮川翔/文=菜本かな)

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