海の生き物、砂で制作 平井小児童ら楽しむ 茨城・鹿嶋の海岸

砂を成形し、マンボウを作る参加者たち=鹿嶋市平井

子どもたちに夏の思い出をつくってもらおうと、「ひらい砂の造形大会」が7日、茨城県鹿嶋市平井の平井海岸で開かれた。市立平井小の児童や保護者、地域住民ら約70人が参加し、砂浜で海の生き物の「サンドアート」作りに取り組んだ。同大会は同小の恒例行事を引き継ぐ形で始められ、今年で7回目。平井地区まちづくり委員会と平井公民館が中心となって実施した。

参加者は3班に分かれ、クマノミ、マンボウ、シャチを、それぞれ約3メートル四方の砂浜を使って制作。協力しながら砂を盛って成形し、約1時間半で完成させた。クマノミとマンボウは貝殻や木の枝で模様を付けたり、泡まで表現したり、工夫を凝らした。たくさんの砂を使ったシャチは、高さ約1メートルもあるダイナミックな作品に仕上がった。

楽しそうにマンボウの像作りに取り組んだ同小4年、水野梨花さん(10)は「話したことがなかった子と仲良くなれてうれしかった。来年も参加したい」と笑顔を見せた。小堀一委員長は「子どもたち同士で仲を深め、楽しい夏の思い出にしてもらえればうれしい」と話した。

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