米軍が8日午後5時半~8時にかけ、沖縄県や基地周辺自治体が反対する米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を計画していることを受け、玉城デニー知事は8日午前9時ごろ、「米軍の暴行事件があったばかり。米軍がわれわれの要求をどのように受け止めているのか、非常に不信感を持たざるを得ない」と不快感を示した。県は口頭で中止を申し入れる方針。県庁で記者団に答えた。
降下訓練は原則、伊江島補助飛行場で実施する取り決めになっている。米軍は伊江島補助飛行場の滑走路の不具合などを理由に、昨年12月から5カ月連続で嘉手納基地での訓練を実施。そのたびに県や基地周辺自治体が日米両政府へ訓練中止を求めてきた。
今回実施されれば、4月19日以来。玉城知事は、日米の合意に反するとし「訓練が必要であれば県外や国外で適地を探して行うべきだ」と述べた。