《ガーデニング豆知識》一年草・多年草・宿根草の違いとは?
梅雨のあとはいよいよ本格的な夏がやってきます。その前に花壇も季節に合わせて、春の花から夏の花へと模様替えする時期です。
今回は、いま植えどきの多年草や一年草を、参考価格とともに紹介します。暑さに強く夏ならではの色鮮やかな花で、庭を夏の装いに一新しましょう。
記事最後には夏花壇作りのポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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この記事で紹介する「夏花壇作り」にまつわるあれこれ
- 夏花壇にオススメの多年草7選
- 夏花壇にオススメの一年草6選
- 夏花壇作りのポイントは「耐暑性」と「水はけ」
【いま植えどき!】夏花壇にオススメの多年草7選
モナルダ
- 学名:Monarda
- 科名・属名:シソ科ヤグルマハッカ属
長く伸ばした茎の先端に赤やピンクの花を咲かせるモナルダ。柑橘系の爽やかな香りが、夏の庭に清涼感を与えてくれます。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
宿根サルビア
- 学名:Salvia
- 科名・属名:シソ科アキギリ属
宿根サルビアはハーブの一種で、ブルーや紫の花が涼やかな印象。背丈が高く穂状に伸びる花がスタイリッシュです。
※参考価格:300~500円(3号ポット苗)
エキナセア
- 学名:Echinacea
- 科名・属名:キク科ムラサキバレンギク属
カラフルな花弁と盛り上がった中心部が特徴のエキナセア。開花するにつれて花弁がしだれる品種もあり、花姿の変化を楽しめるのも魅力です。
※参考価格:300~600円(3号ポット苗)
ガイラルディア
- 学名:Gaillardia
- 科名・属名:キク科テンニンギク属
ガイラルディアはオレンジや黄色、赤の色鮮やかな花が魅力。乾燥に強く耐暑性や耐寒性があるので、ほとんど手間がかかりません。
※参考価格:300~500円(3号ポット苗)
キキョウ
- 学名:Platycodon grandiflorus
- 科名・属名:キキョウ科キキョウ属
秋の七草のひとつですが、じつは耐暑性があり夏でも力強く咲くキキョウ。星形の青い花が涼しげで、夏の花壇にピッタリです。
※参考価格:400~600円(3号ポット苗)
ガウラ
- 学名:Gaura lindheimeri
- 科名・属名:アカバナ科ヤマモモソウ属
ガウラは細い茎に白い花が咲き、野趣あふれる花姿。風が吹くとしなやかに揺れ、庭に爽やかな動きを与えます。
※参考価格:300~500円(3号ポット苗)
ルドベキア
- 学名:Rudbeckia
- 科名・属名:キク科オオハンゴウソウ属
夏の太陽のように明るい黄色の花が咲くルドベキア。強い日差しを受けながらエネルギッシュに咲く姿が爽快です。
※参考価格:200~400円(3号ポット苗)
【いま植えどき!】夏花壇にオススメの一年草6選
ニチニチソウ
- 学名:Catharanthus roseus
- 科名・属名:キョウチクトウ科 / ニチニチソウ属
ニチニチソウは日々新しい花が途切れずに咲き続けることから命名。水切れしないように気をつけながら育てると、長い期間カワイイ花を楽しめます。
※参考価格:100~300円(3号ポット苗)
トレニア
- 学名:Torenia
- 科名・属名:アゼトウガラシ科ツルウリクサ属
涼しげな白やブルー・ピンクの小花が、株をおおうようにこんもりと咲くトレニア。日陰に強く、乾燥にも耐えるため手入れが簡単です。
※参考価格:200~400円(3号ポット苗)
ペチュニア
- 学名:Petunia
- 科名・属名:ナス科ツクバネアサガオ属
ペチュニアは品種が多く、花のカラーバリエーションも豊富。強健な性質で乾燥や暑さによく耐え、初心者からベテランまで幅広く愛される花です。
※参考価格:100~300円(3号ポット苗)
インパチェンス
- 学名:Impatiens
- 科名・属名:ツリフネソウ科ツリフネソウ属
シンプルな一重咲きのほか、ミニバラのように豪華な八重咲きもあるインパチェンス。耐陰性が強く、シェードガーデンを明るく彩る花として人気です。
※参考価格:100~300円(3号ポット苗)
マリーゴールド
- 学名:Tagetes
- 科名・属名:キク科マンジュギク属
マリーゴールドはイエローやオレンジのビタミンカラーが鮮やか。暑さや乾燥に強いため、庭だけでなく公共の花壇にも広く利用されています。
※参考価格:100~300円(3号ポット苗)
ジニア
- 学名:Zinnia
- 科名・属名:キク科ヒャクニチソウ属
カラフルな花色が夏の花壇を華やかに彩るジニア。開花期間が長く、丈夫で育てやすいので初心者にもオススメです。
※参考価格:200~400円(3号ポット苗)
夏花壇作りのポイントは「耐暑性」と「水はけ」
夏に向けて花壇をリニューアルする際は、「暑さに強い品種選び」と「水はけのよい土作り」の2つがポイント。耐暑性が強い植物は高温や強い日差しにも耐え、真夏でも元気に咲き続けます。
また夏はときおり集中豪雨が降ることもあり、花壇の水はけも生育に影響を及ぼすのでチェックが必要。植え替えるときに腐葉土などで土壌改良を行ったり、パーライトなどを混ぜたりして排水性を高めましょう。
暑さに強い多年草や一年草をうまく組み合わせて、華やかで涼しげな夏の花壇を作ってくださいね。
【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?
さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いも整理しておきましょう。
- 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物
- 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある
- 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠