楽天ポイントのルール変更は改正?改悪? 楽天アプリ&ポイントの変更をお金の専門家が解説

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2024年春から、楽天の決済アプリの機能が変わったり、ポイントルールが変更されたりしているのをご存じですか?どういう点が変わり、ユーザーは何を注意すればいいのか、自身も楽天経済圏活用者という節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きしました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年6月時点の取材情報を基にしています。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「楽天の変更点」!

楽天ペイアプリに楽天Edyと楽天ポイントカードを集約

ここ最近、楽天がさまざまな仕様変更を発表しています。まず2024年4月に、楽天ペイアプリに楽天Edyと楽天ポイントカードのアプリ機能が集約されました。

最新の楽天ペイアプリを立ち上げると、楽天ペイの表示に加え、楽天Edyやポイントカードなどのアイコンや文字が並んでいるのが見えるでしょう(※1)。楽天Edyをタップすれば楽天Edyが使えますし、ポイントカードをタップすれば、楽天ポイントの確認などができます。

これまでは楽天ペイや楽天Edy、楽天ポイントを使うには、アプリを別途に立ち上げて操作する必要がありました。お店によっては「楽天Edyは使えるけど楽天ペイは使えない」というケースもあり、その度にアプリを変えることに面倒臭さや使いづらさを感じていた人もいるでしょう。

でも、今回の統合によって、そうした面倒臭さが解消され利便性がアップ。楽天ポイントユーザーにとってはうれしい変更と言えると思います。

※1:表示されるアイコンは、スマートフォンの種類や利用している楽天サービスの種類によって異なる場合があります。

チャージ払いなら誰でも最大1.5%還元に!

続いて2024年6月4日から、楽天キャッシュにおける楽天ポイント進呈ルールも変更されました。
今までは、楽天カードから楽天ペイの楽天キャッシュにチャージすると、楽天カードに楽天ポイントが0.5%つき、楽天ペイで支払いをすると楽天ポイント1%がついて、合計1.5%ポイント還元されました。

これが、今後は楽天ペイのチャージ払いで最大1.5%還元になったのです。

結果的にもらえるポイント数は同じです。では、何が変わったのかというと、今までは楽天カードからチャージしないと合計で1.5%にならなかったのが、楽天銀行からのチャージはもちろん、それ以外の銀行口座、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATMなどからチャージしても、楽天ペイの楽天キャッシュで支払えば、最大1.5%のポイント還元がされるという点です。

どの銀行口座やATMからチャージしても還元率が1.5%になるのは、現在のところ楽天ペイ以外ではほとんどありません。楽天経済圏を活用している人はもちろん、そうでなかった人も楽天ポイントがぐっと貯めやすくなったと言えるでしょう。

逆に楽天ポイントがつかなくなったものあるので要注意!

ただし、今までは楽天ポイントがついていたのにつかなくなった、というものもあります。
それが、楽天ペイでの請求書払い(QR払い)と、楽天キャッシュから楽天Edyへのチャージです。これらには楽天ポイントはつかなくなったので、税金などの支払いを楽天ペイの請求書払いでしていた人は注意しましょう。

楽天では今後も、楽天モバイルと楽天ポイントのつながりを強化するなど、さまざまな変更や施策が行われることが予想されます。楽天ポイントを活用している人はぜひ情報に敏感になって、よりお得にポイント活用していきましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。

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取材・文/かきの木のりみ

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