元鹿島監督・岩政大樹がハノイ指揮官退任を明言「Jクラブから…」の声も

岩政大樹監督 写真:Getty Images

昨季まで鹿島アントラーズの監督を務めていた岩政大樹氏が、ベトナム1部ハノイFCの指揮官退任を明言。ベトナム国内でも監督交代の可能性が報じられている。

今年1月にハノイFCの監督に就任した岩政氏は、ポゼッションサッカーを植え付ける中でチームの立て直しに成功。ハノイは2023/24シーズン開幕から3度監督交代を行うなど、昨年まで不振に喘いでいたが、シーズン終盤に5連勝を飾ると、首位ナムディンFCから勝ち点10差の3位でベトナム1部リーグでの戦いを終えている。また国内カップ戦では決勝まで勝ち上がったが、今月7日開催の決勝ではPK戦の末に敗れた。

岩政監督の去就を巡っては、ベトナムメディア『BONGDA』はカップ戦決勝前日に「岩政監督はカップ戦決勝の結果にかかわらず、今季限りでハノイFCを離れる可能性が高い」とリポート。退任の可能性が高い理由に「個人的な事情」を挙げているだけに、日本人指導者の今後に注目が集まっている。

そんな中、本人は決勝戦翌日の8日にXを更新。ピッチサイドから選手に指示を送る自身の姿をアップすると、「信じられないくらい素晴らしい半年間でした。ベトナムサッカーの発展を祈っています」と投稿。言葉を選びながらも、ハノイFC監督退任を明かしただけに、X上では「またJリーグで岩政さんを見たい」「どこかのJクラブからお呼びがかかったのかな?」などとJリーグ復帰論も飛んでいる。

なお岩政氏は、現役時代に鹿島のJ1リーグ3連覇に貢献。引退後はしばらく解説者として活躍していたが、2022シーズンにトップチームのコーチとして鹿島へ復帰すると、同シーズン途中でレネ・ヴァイラーが解任されたことにより、監督に就任。およそ1年4か月にわたり指揮を執ったが、2023シーズンも無冠に終わると、昨年12月に鹿島を離れていた。

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