今秋アニメ化『アオのハコ』キャスト陣がLAで作品トーク「当初ヒロインは写真部だった」担当編集が裏話を多数披露

TVアニメ化が決定し、2024年10月より毎週木曜深夜にTBS系で放送が控える「週刊少年ジャンプ」(集英社)連載の『アオのハコ』について、先日7月6日(土)に米・ロサンゼルスで開催された北米最大級のアニメイベント「Anime Expo 2024」内で本作のステージイベントが行われた。

【画像】メインキャストがLAに!担当編集とのトークも交わしたイベントのようす&鹿野千夏が見られる新映像カット(全10枚)

イベントにはTVアニメ『アオのハコ』よりメインキャストを務める千葉翔也さん(猪股大喜 役)、鬼頭明里さん(蝶野雛 役)、村越周さん(「週刊少年ジャンプ」編集部 担当編集者)が出演し、海外ファンに向けたトークを行ったほか、新情報としてティザービジュアル第2弾を解禁。明るい空の下で、猪股大喜、鹿野千夏、蝶野雛の3人がおだやかな笑顔を浮かべるイラスト。爽やかな夏の季節感を感じさせるような印象的なビジュアルとなっている。

千葉翔也×鬼頭明里がロサンゼルスでファンと交流

イベントではまず作品の紹介トークから始まり、物語の紹介の後、キャスト陣自らが演じるキャラクターを解説することに。千葉さんは、自身が演じる大喜の魅力について、「大喜はまっすぐな高校性でバドミントンを一生懸命がんばっています。その中で千夏先輩のひた向きな姿にあこがれて好きになる所から物語ははじまります。僕からすると日本人の男子だったらこういう悩みや女性へのドキドキを細かく描かれていて共感しながら演じています。」と海外ファンにもわかりやすく表現した。

また、鬼頭さんは、雛の魅力について「雛はすごく明るく元気な女の子で、大喜とはずっと仲良しです。この子は新体操をやっていて、新体操でも常に良い成績を収めている頑張り屋の女の子です。」とコメント。そして、今回、会場に参加できなかった千夏役の上田麗奈さんからはスペシャルメッセージが届き、もう1人のヒロインである鹿野千夏についても紹介された。

千夏の魅力について、千葉さんは「千夏はこの作品のヒロインなんですが、見た目の綺麗さや性格の良さが色んな人に知れ渡っているんですが、大喜からするとインターハイを本気で挑んで、失敗したときも本気で悔しがるというガムシャラな部分が魅力的に映っていますね。上田さんは千夏を本当に魅力的に演じられているなと思いました。」、鬼頭さんは「千夏は何を考えるのか分からない子だなっていう印象なんですが、分からないからこそ惹かれるというか、気になる存在なのかなと思って、それが彼女の魅力なのかなと思いました。」とキャラクターの印象を語る。

ヒロインは文化系→体育会系 設定転換の背景は

ここで、原作漫画の担当編集を務める村越さんが登壇し、さらに作品の魅力を探っていくため、質問形式でトークがスタート。村越さんは「学園を舞台に恋愛漫画を描こうというのは最初から決まっていました。これは裏話なんですが、当初ヒロインは写真部だったんです。ただ、主人公が一方的にヒロインを応援するような関係ではなく、ヒロインも主人公を応援してくれるような関係にしたく、お互いに頑張っている人同士で尊敬しあえる関係を描きたいという事でヒロインにもスポーツをやらせた方がいいのではという事で、全員が何かに頑張っているキャラクターを描こうという事になりました。日本の高校って違う競技の人たちが同じ空間で練習している事が多いので、そこを舞台にするのが良いのでは?という事で決めました。」と明かす。

続けて、村越さんに、作中でキャラクターたちが取り組む「バドミントン」「バスケ」「新体操」という競技について、この題材がモチーフになったポイントを尋ねると、「三浦先生は実は学生時代にバドミントンをやられてたんです。まずはそれが大きいです。大喜は連載前の読み切りではバレー部に所属していたんですが大喜は自分の感情と向き合う、自分と戦うシーンが多いキャラなので、個人競技の方が向いているんじゃないかという事でバドミントン部に決定しました。

千夏がバスケ部になった理由は日本の中高生の中で女子バスケット部ってなんか可愛いよねって先生と話していたんです。なのでアメリカだとどういうイメージになるのか分かりませんが、日本だとバスケをしている女の子は颯爽としていてカッコいいというイメージがあったので決めました。
雛は大喜と同じく個人競技をしているイメージがあるキャラクターだったので“個人競技”の部分だけ決まりました。そして、ヒロインがやっているスポーツとして新体操はイメージに近かったので選びました。」とエピソードが語られた。

大盛り上がりとなったイベントは、ゲスト陣からの感謝のメッセージで幕を閉じた。

千葉「沢山の方にお会いできて、改めて『アオのハコ』が素敵だという事が国を超えて伝わっていてすごく嬉しいです。『アオのハコ』は沈黙のシーンも大切にしていてセリフの一つ一つも丁寧に描かれています。僕らも毎回一生懸命気持ちをぶつけながらアフレコをしています。少年漫画の熱さと繊細さのどちらも持っている最強の作品だと思うのでアニメの放送を前に知っていただいている方がこんなに沢山いるなら、アニメが始まったら爆発的なヒットになるんじゃないかなと思うので是非応援してください!!」

鬼頭「もうすぐこのステージが終わるって言った時にみんなが「え~~~!」って言ったのが、アメリカでもあるんた!ってびっくりしました(笑)。こんなに遠く離れた地でも日本のアニメがこうして愛されているっていうのが伝わってきてとても嬉しい気持ちでいっぱいです!『アオのハコ』はこれからアニメが放送されてみんなに見ていただけると思いますが、本当に素晴らしいアニメになっていると思うので、是非沢山見ていただいて回りの友達にも勧めていただけたら嬉しいです。また必ずアメリカに来たいと思いますので、その時はまたみんな来てください!!!」

村越「実はこのパネルが始まる直前に三浦先生から皆さんへメッセージが届いたので読ませていただきます。「こちらは深夜の3時です。こんなに時差のある遠く離れた地のみなさんに『アオのハコ』を好きになってもらえてうれしいです。是非アニメも一緒に楽しみましょう!」

■TVアニメ『アオのハコ』Anime Expo 2024 OFFICIAL PANEL
開催日:2024年7月6日(土)11:30~12:20(現地時間)
出演(敬称略):千葉翔也(猪股大喜 役)、 鬼頭明里(蝶野雛 役)、村越 周(「週刊少年ジャンプ」編集)

『アオのハコ』作品情報

「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて好評連載中の三浦糀による大人気マンガ『アオのハコ』。
等身大のキャラクター達がそれぞれの想いを胸に部活に打ち込むひたむきな姿と、“誰かを好きになった時”の心の機微を繊細に描いた本作は、2021年4月の連載開始から多くの読者を魅了している。
そんな、青さが胸を衝く青春部活ラブストーリーがついにTVアニメ化!

原作:三浦糀(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム

猪股大喜:千葉翔也
鹿野千夏:上田麗奈
蝶野雛 :鬼頭明里 ほか

🄫三浦糀/集英社・「アオのハコ」製作委員会

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