ショット不調でもクラブは替えない 川崎春花の2年ぶり優勝ギア

ずっと使い続ける一本。絶大な信頼を寄せる(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 最終日(7日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6667yd(パー72)◇曇り(観衆2030人)

21歳の川崎春花が2022年10月「マスターズGCレディース」以来1年9カ月ぶりにツアー3勝目を挙げた。最終日は一度も首位を譲ることなく単独トップを守り切り、通算18アンダーで逃げ切った。

2勝目からクラブセッティングは大きく替えておらず、1Wは2020年に発売されたテーラーメイドの「SIM グローレ」を継続使用。シャフトも男子プロの尾崎将司が愛用するオーダーメイドシャフト「IMIDE AND SUNS(イミドアンドサンズ)」のプロトタイプを使い続ける。

「良いのがあったら替えようとは思うけど、あれに勝るものがまだない。信頼を置いていて手放しにくい」と絶賛する一本。3番と6番(ともにパー5)で計測された4日間のティショットの平均飛距離は251.75ydだった。

昨秋からパターをマレット型にチェンジ(撮影/中野義昌)

一方で、パターはブレード型からマレット型のオデッセイ「Ai-ONE MILLED SIX T」に変更。昨年11月「エリエールレディス」から投入している。前使用モデルが「距離感がまちまちで、全然入らなかった」ことが替えるきっかけと言い、握り方もクロスハンドに変えた。

2勝目以降はボールを打つことが怖くなった時期もあったというが、「優勝した時のセッティングは替えずにやろう」と心に決めていたという。不振の原因は自分にあると捉え、用具は替えず「スイングだけに着目した」という取り組みがようやく実を結んだ。

<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:テーラーメイド SIM グローレ(10.5度)
シャフト:イミドアンドサンズ
グリップ:ゴルフプライド

フェアウェイウッド:テーラーメイド SIM グローレ(3番15度、7番21度)

ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX Mk II ハイブリッド(5番25度、6番28度)

アイアン:ミズノ ミズノプロ 719(6番~PW)

ウェッジ:キャロウェイ JAWS RAW(48、52、58度)

パター:オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX T

ボール:ブリヂストン ツアーB X

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