後世に伝えていかないといけない…復興への思い新たに 倉敷市など岡山県の各地で追悼行事【西日本豪雨から6年】

西日本豪雨から6年が経ちました。6日から7日にかけて倉敷市など岡山県の各地で追悼行事が行われました。

復興への思い新たに 被災地で追悼の献花

(倉敷市/伊東香織 市長)
「今まで以上に良い町になりますようにみんなで頑張ってまいります。どうぞお見守りをいただきたい。どうぞ安らかに」

6日、倉敷市の真備支所に献花台が設置されました。そして、伊東香織市長や地元の住民らが花を手向けました。

2018年7月の西日本豪雨で岡山県では災害関連死を含めて95人が死亡し、3人が今も行方不明です。このうち倉敷市では災害関連死を含めて75人が亡くなりました。

市は、豪雨の翌年以降毎年追悼式を行っていましたが、河川や堤防の改修などハード面の整備が完了したことなどから2024年は行わないことにしました。

(真備地区まちづくり推進協議会連絡会/野田俊明 会長)
「今後皆さま方と一緒に完全な復興復旧に向けてこれからも頑張っていきたい」

総社市では復興への思いを込めてヒマワリの花が捧げられました。

総社市では災害関連死の8人を含めた12人が死亡しました。さらにアルミ工場が爆発するなどして付近の住宅などに大きな被害が出ました。

(総社市下原地区で被災/川田一馬さん)
「早いもので6年が経ちました。12名の方が亡くなられたのを改めて何とも言えない思い」

(総社市/片岡聡一 市長)
「僕らは絶対にあの6年前のことを忘れてはいけない。そして後世の方々の安全や命を守るためにも我々は責任を持って伝えていかなければならない」

真備地区で「祈りの灯」

「真備町が水浸しになって何もかも泥水につかってしまった こういうことが二度と起きないように、この会(祈りの灯)を催している」

約300個のキャンドルの中には地元の子どもが作ったものも――。

(被災した中学生)
「亡くなられた方のことを思いながら追悼とかお祈りしたい。こういう行事に参加すると(豪雨を)思い出すきっかけになる」

(真備地区で被災した男性[2児の父])
「だんだん災害の記憶がなくなっていくと思うので、災害のことをそのとき生まれていなかった下の子も含めてこれからも覚えていってもらいたい」

(箭田地区まちづくり推進協議会/小野美佐子さん)
「子どもたちに災害があったことを伝えていかないといけないので、このあかりの火を大切な火として覚えてもらって、手を合わせる環境を整えていくことが私たちの役目と思う」

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