最終セッション4はトップの坪井翔にNAKAJIMA RACINGの2台が続く。最多周回は岩佐歩夢/SF富士公式テスト

 静岡県の富士スピードウェイで開催されている2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テストは、7月8日の13時30分から午後のセッション4が行われた。今回のテストで最終走行となるこのセッションでは、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)がトップタイムを記録。2番手には山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)、3番手には佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が続いている。

 7月7日から静岡県の富士スピードウェイで始まった2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テストは、いよいよ最後の走行を迎えた。この日のサーキットは前日の晴天とは異なり曇り空になったが、気温は引き続き高く、セッション4は気温33℃、路面温度44℃というコンディションのなか始まった。

 このセッション4では、初日セッション2と同様に開始から30分間はオーバーテイクシステム(OTS)が使用可能となることから、序盤でベストタイムを記録するマシンが多数見られた。最終的にセッション4トップタイムとなる1分23秒238を記録した坪井もそのひとりで、2時間の走行時間で坪井のタイムを上回るドライバーは現れず、そのまま2日間のテストを締めくくっている。

2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 今回の富士公式テストでは2日間を通して大きなクラッシュやアクシデントなど起こらず、最終セッション4も終始順調に各マシンがテストメニューをこなしていった。しかしラスト数分には、初日セッション2で見られた”アタック合戦”の幕が上がり、中盤にロングランなどを行っていた車両たちはピットでの待機後、残り5分というタイミングで一斉にコースイン。

 気温は開始時から変わらず33℃だが、路面温度は5℃高い49℃というコンディションとなるなか、まず大嶋和也(docomo business ROOKIE)が8番手に順位を上げ、続いて山本が1分23秒271を記録して2番手に順位を上げる。

 その後もタイムシートは目まぐるしく変化。大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が5番手に浮上するも、直後に牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分23秒546を記録して5番手タイムを塗り替える。さらに野尻智紀(TEAM MUGEN)も4番手にポジションアップ。最終盤には佐藤が1分23秒505で3番手となる。

 なお、2日目終了後のミックスゾーンに参加したドライバーに話を聞くと、最終アタックはしたもののトラフィックやミスなどでタイムを上げることができなかったと明かすドライバーもいた。また、セッション4で60周の最多周回数を記録した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)は終盤にかけてロングラン中心に走行を行っており、今回のセッション4だけの結果で勢力図を図ることは難しいかもしれない。

 2024年スーパーフォーミュラ富士公式テストは、これで2日間の日程が終了した。次の戦いは2週間後の7月20〜21日、同じく富士スピードウェイを舞台に、三笠宮家の瑶子女王殿下の賜杯を頂戴し『第1回瑶子女王杯』として開催される第4戦だ。

2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)
2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 野尻智紀(TEAM MUGEN)
2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)
2024スーパーフォーミュラ富士公式テスト 曇りで始まったセッション4だったが、中盤からは強い日差しがコースを照らした

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