目黒蓮『海のはじまり』で脱『silent』なるか 大竹しのぶに有村架純…演技派に食われながら進む俳優確変モード

目黒蓮(Snow Man)(C)ピンズバNEWS

Snow Man・目黒蓮(27)主演の月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系/毎週よる9時)の第2話が、7月8日に放送される。1日放送の初回は、平均世帯視聴率が8.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区) と好発進。目黒はもとより、女性陣、特に大竹しのぶ(66)の演技が好評だ。

同ドラマは、人はいつどのように“父”になり、いつどのように“母”になるのか。さまざまな形の“親と子”のつながりを通して描く“家族”の物語。脚本・生方美久氏、演出・風間太樹氏、プロデューサー・村瀬健氏という、22年10月期放送の『silent』(同局系)チーム再集結とあって、注目されている。

第1話は、東京の印刷会社に勤務する月岡夏(目黒)は、化粧品メーカーで働く百瀬弥生(有村架純/31)と交際中。ある日、夏のスマートフォンに、大学時代に付き合っていた、同級生・南雲水季(古川琴音/27)が亡くなったと連絡が入り、翌日、夏は葬儀場へ。

焼香の列で夏は、水季の母・朱音(大竹)、父・翔平(利重剛/61)ら親族にあいさつをした際、一緒にいる女の子が水季の娘であることに驚く。女の子は、海(泉谷星奈/7)という名で6歳。学生時代、夏は水季の中絶の同意書にサインしたあと、水季に電話で別れを告げられていたのだが……という展開。

夏は朱音から海が自分の娘だと知らされ、家に帰ると、弥生に「何も知らなかったから何もできない」と言って泣いた。X(旧ツイッター)上では、《目黒くん全部違う涙の流し方してて本当に演技の成長が凄まじい。特に別れを告げられる電話のシーンと最後の海の横で泣くシーンが心臓ぎゅっとされた》など、目黒の演技に称賛の声が集まっていたが……。

■物語とともに目黒蓮は成長するか

「目黒の演技も素晴らしかったのですが、正直、初回は大竹や古川の演技に押されていたところも。また、運命に翻弄される姿は、『silent』のイメージがあり、つい、既視感を覚えました。ただ、このイメージは話が進むにつれ、変わっていく可能性が高いです」(ドラマライター/ヤマカワ)

目黒といえば、どうしても『silent』の佐倉想のイメージがつきまとってしまう。しかし、俳優としての今後を考えるなら、ひとつの役のイメージに縛られるのは、あまりよくはないだろう。はたして、今作で脱却できるだろうかーー。

「本作のテーマは“親子の愛”で、今後、夏(目黒)は海(泉谷)や弥生(有村)、朱音(大竹)との関係の中で、親として成長していく物語が予想されます。大竹や有村など、手練れの女性陣に囲まれる中、演じる夏とともに目黒も俳優として急成長、確変する可能性は高いです。今はまだ『silent』の繊細な青年のイメージが強いですが、ストーリーが進むにつれ、新しい目黒が見られるはずです」(前同)

次回、突然ひとりで夏の部屋を訪ねてきた海と、現在の恋人の弥生が出会ってしまい、夏は、海が自分の娘であること、水季の葬儀で初めて知ったということを正直に告げる。これが夏と弥生、そして海の運命を変えることになるのだろうか? これまで見たことがない目黒の“父”としての演技に期待したい。

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