青森県初「特定都市河川」 鰺ケ沢町の中村川 7月末にも指定へ

2022年に記録的な大雨で氾濫し、大きな被害をもたらした青森県鰺ケ沢町を流れる中村川についてです。県は、県内初となる「特定都市河川」の指定時期について、7月末の見込みだと見通しを示しました。

【鰺ケ沢町 平田衛町長】
「流域が一体となってこの対策を進めていくことになると、さらにそれが強化されることだと思っております」

8日に開かれた会議で県は、2024年度中に目指すとしていた「特定都市河川」指定の時期について、7月末になる見込みだとしました。

鰺ケ沢町では、2022年8月の大雨被害で中村川が氾濫し、多くの建物が被害を受けました。

国や県、町などは被害の防止や軽減に向けて、共同で河川改修や内水・外水対策を行っていました。

「特定都市河川」は、市街地や地形、自然的条件の特殊性などから河川整備の浸水被害を防止できない河川のことです。

指定されると、県内では初めてで、雨水対策のための予算の重点化が見込まれるとともに、法律に基づいた土地の利用規制などが推進できるようになるということです。

【青森県 県土整備部 古市秀徳部長】
「先進事例として、今後県内の県で管理している河川についても、流域の市町村・住民・関係者の方々のご理解を得ながら、順次指定に向けた取り組みを進めてまいりたい」

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