横浜FCに3200万円の収入!サウロ・ミネイロ移籍金巡る問題が“一時”解決

サウロ・ミネイロ 写真:Getty Images

横浜FCからブラジル2部セアラーSCへ完全移籍したブラジル人FWサウロ・ミネイロの移籍金を巡る問題で、横浜FCは今月8日までに移籍金の一部を受け取った模様。セアラーは国際サッカー連盟(FIFA)に対して補強禁止処分の解除を求めているという。

サウロ・ミネイロは昨年7月に横浜FCを退団。ブラジルメディア『グローボ』はセアラー移籍直後、同選手の移籍金が60万ドル(当時約8400万円)だと伝えていた。しかし、ブラジルメディア『ディアリオ・ド・ノルデステ』が今年3月21日に初めて移籍金支払いの遅延を報じると、4月15日には「セアラーは横浜FCに対して、移籍金の分割払いを提案。しかし横浜FCは一括払いを求め、セアラーの提案を却下した」とリポート。ただ、最終的には3回払いで合意に達し、4月19日には20万ドルが支払われたという。

それでも、ブラジルメディア『O POVO』は今月1日に「セアラーが再びFIFAから補強禁止処分を受けた。横浜FCへの支払いが遅れている」と、2度目の支払い期限を過ぎた可能性を報道。FIFAからは2026年1月までの補強禁止処分を科せられていた。

セアラーの度重なる支払い延滞は日本国内で問題視されていたが、『Radio Itatiaia』が今月8日に伝えたところによると、同クラブは8日までに20万ドル(約3200万円)を支払ったとのこと。今年夏の新戦力獲得に向けて、FIFAに対して補強禁止処分の解除を求めているという。しかし、3度目の支払い期限が今年秋に迫っているだけに、再び補強禁止処分を科せられる可能性も考えられる。

なお、サウロ・ミネイロは2021年7月にセアラーから横浜FCへ完全移籍。来日1年目の2021シーズンに、J1リーグ11試合の出場で4ゴールと結果を残すと、翌2022シーズンはJ2リーグ19試合の出場で4得点。しかし、2022年10月に右アキレス腱を断裂して長期離脱。昨年4月のYBCルヴァンカップ・名古屋グランパス戦で復帰したものの、J1リーグで1試合のスタメン出場にとどまり、シーズン途中で横浜FCを退団している。

ファビオ・カリーレ監督を巡るV・ファーレン長崎とサントスの法廷闘争をはじめ、Jクラブとブラジル国内クラブによるトラブルが絶えないだけに、日本のサッカーファンはブラジル側の対応に不満を抱いているはずだ。

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