役所広司「私(馬琴)にはまだやり切らねばならぬことがあるのだ」『八犬伝』予告編

山田風太郎の小説「八犬伝 上・下」を主演に役所広司、共演に内野聖陽、土屋太鳳、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶを迎えて映画化するエンターテイメント超大作『八犬伝』が、10月25日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルが披露された。

里見家の呪いを解くため、八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの運命をダイナミックなVFXで描く「八犬伝」=虚構の世界。そして、作家・滝沢馬琴と挿絵を頼まれた浮世絵師・葛飾北斎の奇妙な友情を通じて“創作”の真髄に迫る実話の世界。失明しながらも28年の歳月をかけて「八犬伝」を書き上げた馬琴の物語を生み出す苦悩と葛藤、執念が生んだ世界をかつてないスケールで描いた本作。

【実】パートの滝沢馬琴に役所広司、葛飾北斎に内野聖陽、馬琴の息子・宗伯(鎮五郎)に磯村勇斗、宗伯の妻・お路に黒木華、馬琴の妻・お百に寺島しのぶと日本映画界を代表する実力派が集結。さらには立川談春、中村獅童、尾上右近といった落語、歌舞伎界の顔が重要なキーパーソンで登場。【虚】パートでは、八犬伝のすべての始まりとなる伏姫に土屋太鳳、里見家に呪いをかける闇を司る玉梓に栗山千明、八人の剣士に渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平、さらに重要な役柄で河合優実と今最も旬な注目の俳優たちが躍動している。監督は『ピンポン』や『鋼の錬金術師』シリーズの曽利文彦が務める。

予告編は、【虚】パートで悪を打ち取る八犬士の戦いを迫力の映像で描きながら、【実】パートで幾多の困難を乗り越えて「八犬伝」を完成させようとする人気作家・滝沢馬琴の情熱とそれを支える家族の絆、そして親友の浮世絵師・葛飾北斎との友情を映しだしたエモーショナルな映像となっている。

「八つの珠を持つ者たちをお探しください」そう言い残した伏姫(土屋太鳳)の様子を、「これが八犬伝の始まりだ」と馬琴(役所広司)は語り始める。「勧善懲悪」をテーマに里見家にかけられた呪いと戦うために八つの珠を持つ八人の剣士が過酷な戦いの旅に出るその物語を聞いた親友の北斎(内野聖陽)は「ますますおもしれえ」と魅了される。馬琴は「悪が勝つこともあるこの世の中だからこそ、読者には別の世界を味わってもらいたい。虚の世界だ」と壮大な物語を書き進めるが、鶴屋南北(立川談春)に自身の正義を批判され、「正しき者が勝つという主題で書いている八犬伝など…」と次第にその信念に迷いが出る。そして息子・宗伯(磯村勇斗)の病気、自身の失明という困難に見舞われた馬琴の筆は遂に止まってしまう…。雨の中で立ち尽くし、現実に打ちひしがれ、筆を投げつける馬琴に義理の娘・お路(黒木華)からある申し出が。「諦めないでください!」と希望を捨てないよう懇願するお路の熱意は暗闇に飲み込まれそうだった馬琴の心に再び執筆への火を灯し、馬琴は「私にはまだやり切らねばならぬことがあるのだ」と新たに決意を固める。失明しても、なお書き続けた奇跡の実話、そして馬琴の「八犬伝」に込めた想いを演じきった役所広司や内野聖陽ら実力派俳優たちの演技も光る予告編が完成した。

ポスタービジュアルは、「正義で何が悪い」という力強いコピーが添えられ、八犬士や玉梓など【虚】=「八犬伝」のキャラクターが躍動する中で、馬琴や北斎をはじめとした【実】パートのキャラクターが佇む2つの世界が融合し、全キャストが集結した。

『八犬伝』
2024年10月25日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:曽利文彦
原作:山田風太郎『八犬伝 上・下』
出演:役所広司 内野聖陽 土屋太鳳 渡邊圭祐 鈴木仁 板垣李光人 水上恒司 松岡広大 佳久創 藤岡真威人 上杉柊平 河合優実 小木茂光 丸山智己 真飛聖 忍成修吾 塩野瑛久 神尾佑 中村獅童 尾上右近 栗山千明 磯村勇斗 大貫勇輔 立川談春 黒木華 寺島しのぶ
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 江戸時代の人気作家・滝沢馬琴は、友人の絵師・葛飾北斎に、構想中の物語「八犬伝」を語り始める。里見家にかけられた呪いを解くため、八つの珠を持つ八人の剣士が、運命に導かれるよう集結し、壮絶な戦いに挑むという壮大にして奇怪な物語だ。北斎も魅了した物語は人気を集め、異例の長期連載へと突入していくが、クライマックスに差しかかった時、馬琴は失明してしまう。完成が絶望的な中、義理の娘から「手伝わせてほしい」と申し出を受ける。失明してもなお書き続けた馬琴が「八犬伝」に込めた想いとは。

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