建て替え中のJR広島駅ビル、足場とカバーの大半が外れ外観くっきり 完成へ着々

駅前大橋で設置が進む路面電車用の橋桁(360度カメラ使用)

 建て替え中のJR広島駅ビル(広島市南区)の全貌が見えてきた。足場とカバーの大半が外れ、白やグレーを基調とした外観がくっきり。2025年春に開業する広島都市圏の新たな「陸の玄関口」の工事は8割を終え、完成が近づく。

 新駅ビルは地上20階地下1階建て。うち商業施設「ミナモア」が2~6階と地下の一部の計約2万5千平方メートルを占め、200店程度が入る。川や瀬戸内海の水面をイメージしたロゴがすでに西側の立体駐車場の黒っぽい壁面に取り付けられており、ほかに3カ所にも掲げられる。西棟7~20階はホテル、東棟7階はシネコン(複合映画館)になる。

 夜間には壁面のライトアップの試験点灯が繰り返されている。JR西日本の工事担当者は「ライトアップは不定期の実施なので、運が良ければ見られるかも」。

 駅前大橋上では、駅ビル2階に乗り入れる路面電車の「駅前大橋線」の坂路(長さ約75メートル)の設置工事が進む。市によると、8月末ごろ橋と一体化する予定という。

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