「そうですね、いやあ…」なでしこ主将・熊谷紗希が熟考して答えたパリ五輪で戦いたい国は? 凱旋に胸を躍らせる「8年いたので」

なでしこジャパンが7月8日、パリ五輪、その直前の13日に金沢で行なわれるガーナとの親善試合に向けて、国内合宿を始動した。初日の練習後、同日に池田太監督から主将に指名された熊谷紗希が取材に応じ、大舞台への想いを明かした。

北海道出身で現在33歳の熊谷は、浦和でプロキャリアをスタート。その後、フランクフルト、リヨン、バイエルン・ミュンヘン、そして現在所属するローマと、欧州クラブを渡り歩いている。

中でもリヨンは8シーズンに渡ってプレー。前人未到のチャンピオンズリーグ5連覇も成し遂げた。フランスには思い出が詰まっているだけに、今回の凱旋は胸が躍るようだ。

「私の中では8年いた場所なので。すごく思い入れは強いです」

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熊谷はまた、「パリ五輪で対戦したい国は?」という問いにも対応。「国か...そうですね、いやあ...」と考え込むなか、質問した記者から「勝てる国?」とパスが出されると、「私たちが勝ち進める国(笑)」と同調したうえで、こう決意を示した。

「いや、でも本当にどの国もやっぱり、簡単な試合には絶対ならないと思います。元チームメイトに会えるという意味では、フランスやドイツに会いたいですけど、あんまり戦いたくないです。戦いたくないというか、戦かわなきゃいけなければ戦うんですけども、できるだけ後の方に」

20歳で澤穂希らと共にワールドカップ制覇を経験した頼れるキャプテンは、日本サッカー史上初の金メダル獲得に導けるか。「結果を含めて最高の大会にしたい」と一点を見つめる。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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