猛暑日の販売高を大手コンビニが比較 全国で約3.2倍、山口県で約7.3倍売れた熱中症にも役立つ商品とは

全国各地で危険な暑さが続く(写真はイメージ)【写真:写真AC】

従来の「熱中症警戒アラート」に加え、今年4月から、より注意が必要な「熱中症特別警戒アラート」の運用が開始されました。そうしたなか、大手コンビニエンスストアのローソンが、各地で35度を超えた猛暑日の週末、全国のローソンで販売が大きく伸長した商品カテゴリーを紹介。危険な暑さを記録した週末、多くの人はどんなものを買い求めたのでしょうか。

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猛暑の週末を前週と比較 日焼け止めや制汗アイテムが2倍の伸び

7日の七夕は天候に恵まれたこともあり、気象庁のデータによると全国914の観測地点のうち、244地点で35度超えの猛暑日を記録。静岡県静岡市では40度を観測するなど、6~7日は各地で危険な暑さを感じる週末となりました。

そうした状況から、ローソンでは前週の週末(6月29~30日)との販売高を比較。報道機関向けの情報として、全国のローソンで販売が大きく伸長した商品カテゴリーを紹介しました。その一部を見てみましょう。

○日焼け止め 約2倍
強い紫外線から肌を守る日焼け止め。汗で流れてしまうなどで効果が薄れてしまうほか、塗り忘れに気づいて買い求めたという人もいたのかもしれませんね。

○制汗シート、制汗剤 約2倍
外出先で汗のベタベタや臭いが気になった際、使いたくなるアイテムも日焼け止めと並んで伸長。情報によると、とくにクールタイプの制汗シートが売り上げを牽引したようです。

○スポーツ飲料 5割増~2倍
熱中症予防に欠かせない水分補給。汗をかいて失われるミネラルなどの補給も兼ね、スポーツドリンクを選ぶ人も多いでしょう。

今回のデータは飲料全般ではなく、スポーツ飲料のみということもあり、思いのほか低い印象も。ただ、1.5リットル以上の「大容量タイプが最も伸長しました」とのことから、暑さが続くなかで買い置きを意識した人も多かったのかもしれません。

冷凍した状態で売られている、スポーツドリンクやお茶などの冷凍飲料

○冷凍飲料 約3.2倍
スポーツドリンクやお茶などを凍らせた冷凍飲料は、通常の飲料よりも長く冷たい飲み物が楽しめることでも人気です。伸長率が高いエリアを見ると、1位は山口県の約7.3倍、次いで長崎県の約7.2倍、約7倍の福岡県・鹿児島県が続き、5位は京都府の約6.3倍となりました。

冷凍飲料は飲むだけでなく、保冷材代わりに活用できる面も。ほかのペットボトル飲料とともに保冷バッグに入れ、多くの飲み物を冷やして持ち歩くのにも便利です。

また、冷凍飲料は熱中症などの際、急いで体を冷やしたいときの応急処置にも役立ちます。突然の不調といった“もしものとき”に調達できると、取り急ぎの対処に使える点でも存在を意識しておきたいものといえそうです。

街中などにはコンビニも多くあり、さまざまなものが手軽に入手できます。暑さによる不快感や不調を覚えたときは、コンビニに限らず、必要なものを積極的に活用しましょう。

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