米国は責任ある態度でサイバー空間を守るべき 中国外交部

米国は責任ある態度でサイバー空間を守るべき 中国外交部

記者会見に臨む中国外交部の林剣報道官。(北京=新華社配信)

 【新華社北京7月9日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は8日の記者会見で、中国国家コンピューターウイルス緊急対応センター(CVERC)などがこのほど発表した報告書で米国がハッカー集団「ボルト・タイフーン」を巡り中国に関する虚偽情報を世界に拡散させたと指摘したとの質問に、米国の無責任な行為を強く非難し、中国への中傷をやめ、責任ある態度でサイバー空間を守るよう求めた。

 林氏は次のように述べた。中国の関連機関は4月にも報告書で米国が地政学的目的で「ボルト・タイフーン」支援の罪を中国に着せたことを明らかにしている。今回の報告書はさらに、虚偽情報の拡散が米国家安全保障局や連邦捜査局など複数の諜報機関により計画され、米議会の反中議員や連邦政府の複数の行政部門、「ファイブ・アイズ」加盟国の国家サイバーセキュリティー主管部門が関与した世論操作の茶番劇であることを明らかにした。

 米国は中国の機関の前回の報告書について説明せず、国家安全保障局長は今もボルト・タイフーンに関する虚偽情報を拡散し続けている。今回の報告書はさらに、米政府が関連サイバーセキュリティー企業に圧力をかけ、ボルト・タイフーンがランサムウエア組織だと裏付ける報告書の改ざんを求めていたことを明らかにした。米国は自らを欺き、隠そうしても露呈するという劇を演じた。

 中国は米国の無責任な行為を強く非難する。米国に対し、説明を行い、中国への中傷を直ちにやめ、責任ある態度でサイバー空間の平和と安全を守るよう促す。

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