茅島みずき&河野純喜「ドラマを見てくれる方が、息抜きできるポイントを作れるように演技をしています」――「あの子の子ども」インタビュー

カンテレ・フジテレビ系で現在放送中の「あの子の子ども」蒼井まもるの同名少女漫画を主演・桜田ひよりで実写化したドラマ。高校2年生の福(桜田)と宝(細田佳央太)は幼なじみの恋人同士で、幸せな日々を過ごしていた2人は自然な流れで愛し合う。しかし、ある日避妊に失敗し、福の妊娠が発覚してしまう。なかったことにはできない現実を前に16歳でまだ高校生の2人が必死に考え、戦って選ぶ未来とは…?

今回は福の親友・矢沢望を演じる茅島みずきさんと、福のクラスメイト・飯田智弘を演じる河野純喜さんにインタビューをさせていただきました。

──出演が決まって、原作や台本を読んだときのお気持ちをお聞かせください。

茅島 「原作を読ませていただいて、福と宝の2人の心情がダイレクトに伝わってきてとても切なくなりました。でも、この原作の空気感を大事にしたいなと感じて、矢沢として福と宝のサポートができたらいいなと思いました」

河野 「テーマが重く考えさせられる作品ですが、原作よりも“飯田色”が濃く描かれています。なので、スパイスとなった飯田と矢沢の楽しそうなやり取りを見て、ドラマを見てくれる方が、息抜きできるポイントを作れるように演技をしています」

──高校生を演じるにあたって意識していることがあれば教えてください。

茅島 「高校生の時って、自分が少し大人になった気持ちになっているけど、実際はまだ大人になりきれていない部分もある未熟な年ごろで…。きっと、たくさん悩んですごく複雑な心情を抱えていると思うんです。矢沢も同じように悩んで葛藤しているので、高校生時代の繊細さを丁寧に表現するようにしています」

河野 「飯田は天真らんまんでムードメーカーなキャラなのですが、それだけではなくて、きっと過去に悲しいことがあったからこその優しさなんだろうなと思いました。あとは、僕が現役高校生だったのが10年前になるので、(高校生役は)大丈夫かなって気持ちがありました。でも、周りのスタッフの方々が『大丈夫だよ』と言ってくれるので、その言葉を信じて制服を着ています(笑)」

──今、高校生に戻ったらやってみたいことはありますか?

河野 「高校生時代はお弁当だったので、購買でパンなどを買ったりして食べたいです!」

茅島 「何パンが食べたいですか?」

河野 「焼きそばパン!(笑)。購買っぽい食べ物が食べたいです。パンだけじゃなくて、ごはん系も食べたいですね」

茅島 「私は、高校入学時にコロナ禍でマスク姿だったんです。なので、友達の顔があまり分からないスタートになってしまったのと、行事が少なかったので、かなうのであれば、最初から友達といろいろな行事をやってみたいと思いました」

河野 「コロナ禍だと、どんなことをして遊んでいたの?」

茅島 「友達とオンラインで楽しんでいました。電話もビデオ通話にして楽しんだりしていましたよ」

河野 「えーすごい! 今どきだなぁ」

茅島 「高校生時代はめちゃくちゃ楽しかったので、思い残すことはないかもしれません(笑)」

──コロナ禍だからこそ工夫して楽しんでいたのですね! では、お二人が演じるキャラクターと共感できる部分、できない部分などはありますか?

河野 「僕は、大・大・大共感しかないです! 何も考えず明るいというわけではなくて、周りの空気を読んで盛り上げちゃうところとか、すごく分かるなと思います。好きな気持ちや感情を、ちゃんと全面に出して言える性格とかも似ているかもしれません!」

茅島 「矢沢はちょっと大人のふりをしてしまう部分があるのですが、私自身も年上にみられることがあるからこそ、知らないことを知っているふりをしてしまったり、背伸びしてしまうという気持ちはとても共感できます。でも、高校生時代の私は友達と一緒にいたいタイプだったのですが、逆に矢沢は1人でいることが平気なタイプでカッコいいなと思います」

──最後に、撮影現場ではどんなことをして過ごしていますか?

河野 「ゲームをしてますね! 対決系のゲームに茅島さんがハマっていて『私、強いよ!』って言うので、次の撮影までに練習したんですが…ぼろ負けしました(笑)。めちゃくちゃ強かったです」

茅島 「結構ゲームが好きで、特に戦う系のゲームが好きなんです」

河野 「意外ですよね」

茅島 「でも、河野さんもすごくゲームが上手なので、もっと練習したら負けそうかもと思いましたよ」

河野 「確かに! 僕も僕のセンスを感じました(笑)。でも、勝たないで終わっておくのが優しさですからね」

茅島 「優しさですよね(笑)。ありがとうございます」

──ありがとうございました! 撮影の合間も仲が良い茅島さんと河野さん、ドラマでお二人の関係がどんな展開になるのかも楽しみですね

【プロフィール】

茅島みずき(かやしま みずき)
2004年7月6日生まれ。長崎県出身。「アミューズ 全県全員面接オーディション 2017 ~九州・沖縄編~」グランプリ受賞。主な出演作にドラマ「教祖のムスメ」(毎日放送)、「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ)、舞台「Romeo and Juliet –ロミオとジュリエット–」、映画「女子高生に殺されたい」、「交換ウソ日記」などがある。


河野純喜(こうの じゅんき)
1998年1月20日生まれ。奈良県出身。2019年、韓国発の人気オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で選ばれた、11人組グローバルボーイズグループJO1のメンバー。「ラヴィット!」(TBS系)にラヴィット!ファミリー(4~6月)として出演するほか、Amazonドラマ「ショート・プログラム『途中下車』」に出演するなど俳優としても活躍。

【番組情報】

「あの子の子ども」
カンテレ・フジテレビ系
火曜 午後11:00~11:30

文/五條 亜唯(フジテレビ・関西テレビ担当) 撮影/尾崎 篤志

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