鹿島好調の裏で…ポポヴィッチ監督に変化が?柴崎岳は「多すぎる」と反応

ランコ・ポポヴィッチ監督 写真:Getty Images

鹿島アントラーズは今月6日に行われた明治安田J1リーグ第22節で、北海道コンサドーレ札幌に2-0と勝利。試合後、同クラブ強化部の中田浩二氏がランコ・ポポヴィッチ監督の指導法について語っているが、指揮官からの声掛けに元日本代表MF柴崎岳が反応している。

今季ここまで町田ゼルビアやガンバ大阪などとJ1優勝争いを繰り広げている鹿島。札幌戦でもFW鈴木優磨のアシストからFW師岡柊生とMF藤井智也がゴールを挙げるなど、攻撃陣が機能して勝ち点3を手に入れた。

中田氏は試合後、インターネット動画配信サービス『DAZN』制作番組「やべっちスタジアム」のインタビューに対応。MCを務める矢部浩之さんから「鹿島ならではのエピソード」を訊かれると、「ポポヴィッチ監督は最初厳しめに指導していたが、途中からは『ブラボー!』しか言わなくなった。どちらかと言えば、選手を褒めて乗せる」と指揮官の変化に言及している。

選手たちに前向きな言葉を掛けるポポヴィッチ監督だが、時には厳しい要求をする時も。中田氏は「監督が(選手たちに)よく言うのは鹿島らしさ。最後の球際の所、走る所、『とにかく鹿島は勝たないといけない』と言ってくれる」と、同監督のチームマネジメントに目を細めている。

そんな鹿島の中心選手である柴崎は、今年3月の時点でポポヴィッチ監督からの称賛メッセージに反応していた。同選手は今年3月18日配信開始の「やべっちスタジアム」にVTR出演した際、「ポポヴィッチ監督は練習中に『ブラボー』を連呼する。長友さん(長友佑都)と被るけど、確実に長友さんよりは1万倍くらい言っている。ずっと聞いているので、カウントしたいくらい」と、ジョークを交えながらブラボー発言に言及。矢部さんから「柴崎選手も引っかかり始めた?」と訊かれると、「ちょっと多すぎるんじゃないかな」と苦笑いを浮かべながら注文を付けていた。

「1つ1つしっかりと戦っていくしかない。最後に上にいれば良いかなと思う」と、今後の戦いにむけての意気込みも語った中田氏。ポジティブな言葉をかけつつ、勝者のメンタリティーを植え付けるポポヴィッチ監督のやり方に満足しているはずだ。

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