STEAM教育チャリティープログラム「FLL学校チャレンジ」、参加校を7月31日まで募集中

青少年科学技術振興会FIRST Japanは、日本の小・中・高でのSTEAM教育の普及を目的に、2024年度「FLL学校チャレンジ」を実施することを、7月1日に発表した。あわせて、世界110か国で開催されるSTEAM教育プログラム/ロボット競技会「ファースト・レゴリーグ(FLL)」への参加を通じて、STEAM教育に取り組む小・中・高校を7月31日まで募集している。

「FLL学校チャレンジ」は、全国の小・中学校におけるSTEAM教育・探究学習の普及を目的としたチャリティープログラム。世界の教育機関で普及しているSTEAM教育プログラム/ロボット競技会「FLL」への参加機会を全国の小・中・高校に提供し、学校でのSTEAM教育と探究学習の実践を応援する。

「FLL」は、アメリカのFIRSTとデンマークのレゴが共同で運営する、世界的に広く普及しているSTEAM教育プログラム兼ロボット競技会。科学技術に関する課題解決を目指す「探究プレゼンテーション」と、レゴのロボットキットを使用した「ロボットゲーム」で構成されており、子どもたちがチームで楽しみながら学び、チームワークや問題解決能力を育むことを目的としている。

「探究プレゼンテーション」では、各チームがSDGsに関連するテーマに取り組み、その解決策をプレゼンテーションする。2024年のテーマは「海洋調査」で、未知なる海洋を探究して持続可能なアイデアを考案する。

「ロボットゲーム」は、「レゴエデュケーション SPIKE プライム」などのロボットキットを使ってプログラミングを行い、指定されたミッションを制限時間内にクリアする競技となっている。

「FLL学校チャレンジ」では、参加校への「FLL」で使用する「レゴのSTEAM教材」「FLLミッションセット」の提供、「大会参加費の割引き」「教員向け講習会」の実施といった、機材や指導者がいない学校でも「FLL」を通じてSTEAM教育や探究学習に取り組める環境を、複数年にわたって提供する。

参加校は、「FLL」が提供する全12回のカリキュラムに沿って3~4カ月間の活動に取り組む。カリキュラムは探究プレゼンテーションとロボットゲームの両方を含み、児童生徒たちは探究学習とSTEAM教育について、理論と実践を結びつけながらバランスよく学習できる。さらに、授業としての活動だけでなく、放課後のクラブ活動としても導入できるようになっている。その後、活動のフィナーレとして12月に開催される予選大会に臨む。大会に出場せず、学習成果の発表会として校内でミニFLL大会を開催する、という選択肢もある。

募集対象は、全国の小・中・高等学校(国公私立問わず)。専用の申し込みフォームから応募し、書類選考の後、8月2日に小学4年~高校1年の「LL Challenge」に6校、小学1年~小学3年の「FLL Explore」に4校が採択される(応募多数の場合は抽選)。なお、募集にあわせて、7月20日13時30分~14時30分には説明会がオンライン開催される。説明会の参加費は無料だが、参加にあたっては事前登録が必要となる。

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