ユービーアイソフト大阪スタジオで『Rocksmith+』収録曲や譜面制作を体験! 今後のコンテンツ追加にも期待

ユービーアイソフト大阪スタジオで『Rocksmith+』収録曲や譜面制作を体験! 今後のコンテンツ追加にも期待

音楽イベント「フェット・ド・ラ・ミュージック 2024」の翌日、ユービーアイソフト大阪スタジオにてメディアを招いた『Rocksmith+』の試遊会&インタビュー、スタジオツアーが実施されました。今回の記事ではその中から筆者が実際に『Rocksmith+』をプレイして感じたことのプレイレポートに加えて、(画像はお見せできませんが)スタジオツアーの様子をお届けしていきます。

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画像は「フェット・ド・ラ・ミュージック 2024」の『Rocksmith+』試遊ブース

今回、筆者は『Rocksmith+』を現在使用可能な楽器であるエレキベース、エレキギター、キーボードでプレイ。ユービーアイソフト大阪スタジオの環境的にはエレキギター/ベースは純正かつ推奨環境である「リアルトーンケーブル」で接続されていました。その他にも市販のオーディオインターフェースを利用しての接続やスマートフォンアプリを使用してのプレイも可能です。キーボードはUSB接続であれば、そのままMIDI入力でプレイできます。

筆者が自宅で実際に『Rocksmith+』をプレイしているスクリーンショット

実際のゲームはいわゆる「音ゲー」とよく似ており、画面奥から降ってくるノートに合わせて演奏していくことになります(特にキーボードの演奏は非常に視覚的にわかりやすいです)。

音ゲーとの違いは、実際の楽器を使用するということ。ギター、ベース、キーボードどれも違う演奏画面があり、またひとつの楽器でも音ゲー的な画面以外に、ギターであればタブ譜を選択できるなど、多様なオプションが用意されています。

担当者の方に説明を受けつつプレイした範囲では、本作はかなり音楽学習ツールとして力が入っています。というか「ビデオゲームとしても遊べる/ビデオゲームっぽく学べる音楽学習ツール」ぐらいの塩梅である、というような印象です。

実際、スケールの学習から運指など様々な音楽学習用のカリキュラムが用意されていますし、特定の範囲を重点的に練習できる「リフリピーター」のような学習用の機能が揃えられています。テレビでもおなじみの凄腕ギタリストであるマーティー・フリードマン氏による自身の楽曲の演奏指南など、非常に豪華なコンテンツも収録されているようです。

『Rocksmith+』は過去作とは違い月額制のサブスクリプションを採用したサービスとなっているのですが、そのあたりにも「ゲームソフト」というよりは「音楽学習ソフト」という志向性が現れているような感じがしますね。今後も、定期的に新たな楽曲や学習コンテンツが実装されていくようです。

実際にすべての楽器を用いてプレイした感想としては、ゲームとして遊ぶなら「ベース」が個人的には楽しく、好みでした。そもそもベースは限られた範囲の指板しか用いない楽曲が多いですし、ほとんどの場合は単音での演奏になるので、ゲームとして整理されていてわかりやすく、すぐに「演奏する」という満足感を覚えられて非常に楽しいです。

多種多様な楽曲が揃っている本作ですが、国内版はまだまだグローバル版と比べて楽曲が少ないようです。現状演奏できる楽曲には限りがありますが、サービスが続けばそのあたりは拡充していくでしょうし、学習用と割り切れば現状の楽曲数でも充分満足できるものかと思います。

逆にいろいろな楽曲をどんどん演奏していきたいプレイヤーですと、収録曲が拡充されてからのサービス加入が望ましいかもしれません。無料でも数曲遊べますので、ひとまずダウンロードしておいて、やりたい楽曲があるときはサブスクリプションに加入する、というのが無難な方法かなと感じます。

スタジオツアーでは、実際に学習用のコンテンツが収録されているスタジオの見学や、ゲーム用譜面の制作なども体験できました。譜面制作はDTM/DAWと非常によく似ていて、動画制作を経験したことのある方などにもとっつきやすい操作性。しかしながら長尺の楽曲で「ここでビブラートを入れる」「沢山の単音フレーズの中に特殊な奏法が都度入る」と指定するのはなかなか複雑で、直感的ながらも制作しがいのありそうな環境に感じました。

ちなみにユービーアイソフト大阪スタジオの制作部門では、ほとんどすべてのデスクに楽器が配置されており、「『Rocksmith+』を制作しているスタジオ」らしい説得力を強く感じました。スタッフの方々も楽器演奏や音楽に詳しいスペシャリストが多く、制作に使う楽器のチョイスにもこだわりを感じられました。

『Rocksmith+』は前述の通り音楽学習としての側面がかなり大きい作品で、ツールとして非常によく出来ているソフトです。個人的には「家に楽器はあるが、最近はご無沙汰」という“演奏復帰勢”には特にうってつけだと感じました。これで楽曲が更に増えてくれば言うことないのですが……。

また、現在「リアルトーンケーブル」は公式の入手ルートがやや限られていたり、そもそも楽器を入手する必要があるなど本作の導入にはやや障壁があります。筆者が自宅で試した際もオーディオインターフェイスまわりの設定がうまくいかず、ギターでの使用は断念せざるを得ませんでした。本作に興味がある方は、ひとまず、無料版でさまざま試してからの導入をおすすめします。

『Rocksmith+』はPS5/PS4/PC(Windows)に加え、iOS/Android向けにもサービス提供中。無料ダウンロードが可能で、サブスクリプションプランは1,980円(1ヶ月)/4,980円(3ヶ月)/13,980円(1年間)の3種類が用意されています。

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