メルセデスAMG、最新クーペ『CLE』に直列6気筒と可変トルク配分&後輪操舵の“53 4MATIC+”を追加

 新開発モデルとして従来の“C”と“E”の間を埋めるサイズ感で登場したメルセデス・ベンツの新型クーペ『CLE』に、第2世代のISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と3リッター直列6気筒直噴ターボエンジン、さらには電動スーパーチャージャーを組み合わせ、前後可変トルク配分の“AMG 4MATIC+”とリヤ・アクスルステアリングも装備した高性能モデル『メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペ(ISG搭載モデル)』が登場。6月25日より発売開始となっている。

 基準モデルとなるCLE200に対し、特徴的なパワードームとシャークノーズデザイン、新しいシャープな形をしたヘッドライトにAMG特有のAシェイプグリルを取り入れたCLE 53は、トレッドの拡大 (前:+50mm、後:+70mm) を筆頭にそのスリーサイズも全長4855mm(+5mm)、全幅1935mm(+75mm)、全高 1435mm(+15mm)とされ、よりダイナミックかつマッシブなスタイルとされた。

 搭載される『M256M』エンジンは、新しく設計されたインレット/アウトレットのチャンネルや新ピストンリングの採用、最適な燃焼噴射やターボチャージャーの改良など従来版より大幅な進化を達成。エンジン回転を動力源としていたエアコンのコンプレッサーやウォーターポンプなども電動化され、エンジン前部のベルト駆動装置が不要となったことで、さらなるコンパクト化も実現した。

 また48Vで駆動する電動スーパーチャージャーも最大加給圧を従来の0.4barから1.5barとすることで、最大560Nm(約10秒間のオーバーブースト時は600Nm)のトルクを発生し、こちらも改良が加えられた第2世代ISGが最大出力23PS(17kW)、最大トルク205Nmのエクストラパワーを与える。

トレッドの拡大 (前:+50mm、後:+70mm) を筆頭にそのスリーサイズも全長4855mm(+5mm)、全幅1935mm(+75mm)、全高 1435mm(+15mm)とされ、よりダイナミックかつマッシブなスタイルとされた

 この強大なパワーを伝える駆動系では、前後トルク配分が50:50から0:100の範囲で可変配分を行うAMG 4MATIC+を搭載。適切なシフトタイムと迅速なリアクション、ダブルクラッチ機能も有する“AMG SPEEDSHIFT TCT 9G”を介して伝わるパワーを、すべてのホイールへ最適に配分していく。

 さらに、それぞれのダンパーの伸び側と縮み側に独立したバルブを持ち、AMGダイナミックセレクトで特性を可変させられるAMGライドコントロール・サスペンションに加え、最大ステアリングアングル2.5度で作動するリヤ・アクスルステアリングも搭載。

 選択されたダイナミックセレクトの走行モードに従いつつ、走行速度100km/hを境に前後逆位相と同位相を制御(同位相に最大0.7度)し、メルセデスの美徳でもある小回り性能(最小回転半径5.9m)とともに、高速域での高いスタビリティとハンドリングも両立させている。

 そのほかでは、AMGダイナミックセレクトに『DRIFT』モードと『RACE』モードを追加する“AMGダイナミックパッケージ”もオプションで用意され、エンジンマウントの固さを状況に応じて調整するAMGダイナミックエンジンマウントとともに、AMGレッドブレーキ・キャリパーやAMGカーボンファイバーインテリアトリムが採用されるなど、さらなるスポーティさが強調される。

 学習能力や使い勝手を高めた第3世代のMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)により、ドライバーの操作負担を軽減するルーティン機能や予測提案を行うゼロレイヤーなど新時代の室内環境も備え、左右ハンドル仕様ともに価格は1290万円(税込)となっている。詳細については公式サイト(https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/coupe/cle/amg.html)まで。

AMGダイナミックセレクトに『DRIFT』モードと『RACE』モードを追加する“AMGダイナミックパッケージ”もオプションで用意される

メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

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