マカオ、2024年上半期のカジノ税収は約8900億円…前年同時期から67.2%増、年度予算進捗率53.6%

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

 このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年上半期(2024年1〜6月)の歳入は前年同時期から20.5%増の527億4738.8万パタカ(日本円換算:約1兆0553億円)で、年度予算執行率は51.6%だった。

 経常性収入に限ると56.4%増の524億0726.2万パタカ(約1兆0485億円)で、年度予算執行率は51.4%。このうち、いわゆるゲーミング(カジノ)税収は67.2%増の447億8976.1万パタカ(約8961億円)、年度予算執行率は53.6%に。歳入に占めるゲーミング税の割合は84.9%。

 歳出は8.7%増の450億6526.1万パタカ(約9012億円)で、年度予算執行率は44.1%。

 財政収支は76億8212.6万パタカ(約1536億円)の黒字で、前年同期比では227.8%増。

 マカオの財政収支はコロナ禍にあった2020年から2022年とアフターコロナ初年にあたる2023年は数字上では黒字となったものの、主要財源であるゲーミング税の減収を受けて財政準備資産から補填した経緯があり、実質赤字だった。2024年については、アフターコロナでカジノ売上の回復が進む状況を受け、財政予算における年間カジノ売上目標を2160億パタカ(約4兆3197億円)、月平均180億パタカ(約3600億円)に設定。政府はこれにより収支均衡を実現できるとしている。今年上半期のカジノ売上実績は目標を上回る1137.53億パタカ(約2兆2749億円)となっており、下半期も勢いを維持できるかが注目される。

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