剪定の正しい時期と方法で、来年もアジサイ花盛りに!
夏が近づくにつれて花色がより深みを増すアジサイ。シックな花姿にみとれていると、つい剪定時期を逃してしまうことがあります。
アジサイの剪定は背丈の調節とともに、翌年の花つきにも影響する大切な作業。今回は来年もたくさんの花を咲かせるために、知っておきたい剪定のタイミングとコツを紹介します。
記事最後にはいつ剪定しても来年の花芽が付きやすい品種を、参考価格とともにお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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この記事で紹介する「アジサイの剪定」にまつわるあれこれ
- アジサイに剪定が必要なのはなぜ?
- 剪定のタイミング
- 剪定のコツ
- 剪定したアジサイの利用方法
- いつ剪定しても花芽ができやすいオススメ品種5選
【紫陽花ガーデニング】アジサイに剪定が必要なのはなぜ?
アジサイは毎年グングン背丈が伸びるので、樹形を整えるためには剪定が欠かせません。その際、すでに付いている花芽を切り落としてしまうと、翌年の花数が減少。
背丈をコントロールしつつ翌年の開花数を増やすためには、適切な時期や枝の位置で剪定することが重要です。
【紫陽花ガーデニング】アジサイ剪定のタイミング
《アジサイ剪定のタイミング1》夏の剪定
アジサイの剪定適期は花が咲き終わった7~8月。花芽は秋にできるため、それまでには剪定を済ませて枝を充実させます。確実に翌年開花させたい場合には夏剪定がオススメです。
《アジサイ剪定のタイミング2》冬の剪定
アンティークカラーの秋色アジサイを楽しみたいという場合は、11月または2~3月にかけて剪定することも可能。ただしすでにできている花芽を認識するのが、初心者にはやや難しいかもしれません。
【紫陽花ガーデニング】剪定のコツ
《アジサイ剪定のコツ1》翌年も花を咲かせたい
花が咲き終わったら花の下から2節目で剪定しましょう。枝をもう少し短くしたい場合は3〜4節目でも大丈夫です。
《アジサイ剪定のコツ2》秋色アジサイを楽しみたい
秋まで花を残したいときは、7月中に枝の上半分から出てきた芽をすべて取り除き、下半分の新芽を花芽として育てます。ただし下部の芽は勢いが強く、花が咲かない枝になることも。
下半分の葉を落として光合成による栄養を少なめにすると、勢いを抑制された新芽が花芽として育ちます。
《アジサイ剪定のコツ3》樹高を低くしたい
背丈が高くなったアジサイは、数年に一度思い切って短く切り戻すと、樹高を低く保てます。花が咲き終わったあと早めに剪定すれば、株の成熟度や品種によっては花が咲くこともあるでしょう。
【紫陽花ガーデニング】剪定したアジサイの楽しみ方
《アジサイの楽しみ方1》ドライフラワー
アジサイは枯れたあとも花弁が散らないので、ドライフラワーに最適です。風通しがよく光の当たらない場所に吊るせば、1~2週間で乾燥します。壁に掛けたり花瓶に挿したりして飾りましょう。
《アジサイの楽しみ方2》挿し木
枝を10~15センチ程度の長さで斜めにカットします。葉は数枚残して大きな葉は半分に切り、新鮮な土に挿しましょう。日陰で水切れに気をつけながら管理すると、2~3週間ほどで根が出ます。
【紫陽花ガーデニング】いつ剪定しても花芽ができやすい「おすすめの紫陽花」厳選5種
アナベル
透き通るような真っ白の花が清々しいアナベル。ピークを過ぎると緑がかった色合いになり、秋は茶色のドライフラワーになった姿も楽しめます。
※参考価格:1000~2000円前後(4号ポット苗)
ピンクアナベル
ピンクアナベルはアナベルから品種改良で作られたピンクのアジサイ。ロマンチックな色合いが愛らしく、梅雨時期の庭を華やかに演出します。
※参考価格:2000~3000円前後(4号ポット苗)
リトルライム
夏はライム色、やがてピンクからワインレッドに花色が変化するリトルライム。100~130センチほどの高さでコンパクトにまとまります。
※参考価格:2000~3000円前後(4号ポット苗)
ライムライト
ライムライトはピラミッド型の大きな花穂がゴージャスな印象。淡い緑のツボミが咲き進むにつれて、クリーム色からピンクへと移り変わります。
※参考価格:800~1500円前後(4号ポット苗)
エンドレスサマー
淡いブルーの手まり咲きが愛らしいエンドレスサマー。強健で日なたでも育てられ、剪定すると脇芽からつぎつぎと花が咲きます。
※参考価格:1000~2000円前後(4号ポット苗)
【紫陽花ガーデニング】剪定の正しい時期と方法で来年も「アジサイ花盛りに」
アジサイの樹形を整えながら花数を減らさないようにするには、適切な時期に正しく剪定することがポイント。コツさえ覚えれば毎年見事なアジサイを咲かせることができます。
シーズンが終わった後もアンティークな秋色アジサイを楽しみたい方は、いつ剪定しても必ず翌年に開花する品種を選ぶとよいでしょう。