万能系Artifacts登場。「Poe Previews」ならGeminiもGPT-4もClaudeもAI共同開発者にできる(CloseBox)

万能系Artifacts登場。「Poe Previews」ならGeminiもGPT-4もClaudeもAI共同開発者にできる(CloseBox)

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このところプログラミングの楽しみを覚えて毎日Claude ArtifactsとChatGPT Artifactsで遊んでいる筆者ですが、またまた新しいツールに出会ってしまいました。

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それは、PoeのPreviewsという新機能。

Poeは、ChatGPT、Claude、Gemini、Mistralといった複数の最新LLM(大規模言語モデル)を呼び出して対話ができる総合窓口的AIエージェントサービスです。AIアグリゲーターという人もいます。似たようなサービスに、先ごろソフトバンクが利用者に1年間無料で提供し始めたPerplexityがありますね。

個別のLLMと契約をしなくても、Poeと月額契約(3000円から)を結ぶと、それぞれの最新モデルが使えるというメリットもあります。

そんなPoeが投入したPreviewsは、Claude 3.5 Sonnetで使えるようになったプログラミングコンパニオン「Artifacts」を拡張したような仕組み。

ArtifactsはClaudeでしか使えませんし、ChatGPTで同じようなことをしようとすると、筆者がやったように外部アプリからAPIで呼び出す必要があります。

Poeはそのいずれに対しても、コードを生成してその場でプレビューしてくれるのです。GPT-4oは先日導入したChatGPT-Artifactsで可能になりましたが、Gemini Pro 1.5の開発能力は未知数。これは試してみないと。

Claude Artifactsと違い、AIとの対話の右側にコードやプレビューが出るわけではないのですが、プレビュー画面を別タブで開くことはできます。

Gemini Pro 1.5で試してみました。

Gemini Pro 1.5 + Poe Previewsの実力は?

まず、ブラウザで動くシンプルなシンセサイザーから作ってもらいました。

ちゃんとコードを書いて、動くものを出してくれました。

解説がわかりやすいです。ちょっと不格好ですが、音は鳴ります。じゃあこれをベースに機能追加しようと命じますが、安全基準を理由に拒否されました(英語で)。Geminiはお堅いんだよなあ。

しかし、Poe Previewsでは、「じゃあ僕がやりますよ」とClaudeやChatGPTが手を挙げてくれるのです。これまでのコンテキストを理解した上で。

Claude 3.5 SonnetだとGemini版よりかっこよく、希望した機能も追加されています。さすがClaude。Artifactsとの組み合わせじゃなくてもやってくれました。

プログラムは一応完成したのですが、さらに次のような機能追加提案が。LFOによるモジュレーションは追加したいところですね。

「比較する」というコマンドをクリックすると、別のチャットAIにこの対話が引き継がれます。GeminiからClaudeへはこの流れでスムーズに移行しました。

別のLLM、Mistral-Largeモデルも使えますが、こちらはHTMLでのプレビューはできませんでした。

それでも3つの主要最新LLMをプログラミングパートナーとし、適宜スイッチしながら使っていけるのは面白い体験です。それぞれのスピードの違いも体感できますし。

筆者は今、「Sub Yearn」という偶然性音楽プログラムをClaude + Artifactsで作っているのですが、再びClaudeの一時停止問題に直面しています。どうもバグが多いなと思ったら、制限がかかっているせいでコードが完全ではなかった模様。Poe Previewsなら他のLLMに助けてもらえるのではと考え、またAIサブスクを増やしてしまいました。

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