警察官が消防士から水難救助の初動を学ぶ 水難事故が増える時期に合わせ合同訓練 岡山市

全国的に水難事故が増える時期に合わせ、岡山市で警察と消防が合同で水難救助訓練を行いました。

訓練には、岡山東警察署の警察官と岡山市消防局東消防署の消防士ら約30人が参加しました。

警察官は、はじめに拳銃や手錠、警棒の重さと同じ、約6kgのおもりを付けて制服を着たまま水に入ります。

普段の装備では長い間泳ぐことができないことを体験しました。

(警察官)
「しんどいです。沈むので、きつさが違いますね」

水難事故などの現場には消防より先に警察が到着することもあり、そうした事態に備えての訓練が行われました。

また川で遊んでいた男性2人が溺れたという想定でボートに乗って、溺れた人を引き揚げる訓練をしました。

(警察官)
「上向いてくださいそのまま! 引っ張りますね、頑張ってください、もうちょっとですからね!」

岡山県警によりますと、2024年1月から7月8日までで県内では12件の水難事故が起き、9人が亡くなっています。

(岡山市消防局東消防署 特別救助隊/渡邉敏規 隊長)
「(警察と消防)どちらに先に通報が入るか分からない。水難事故に関しては時間が命ですので、初動でしっかりした対応が取れるようになれば溺れた人の救出にもつながると思う」

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