秋田の物流を支える定期便のフェリー 就航から25年の節目を迎える 毎年約2万台のトラックが利用

秋田朝日放送

7月9日は秋田を発着する定期便のフェリーが就航した日です。就航から25年の節目となったフェリーが秋田の物流を支えています。

秋田発着の定期便のフェリーは北海道の苫小牧や新潟市、福井県の敦賀市をつなぎ1999年7月9日に就航しました。これまでは空と陸での物流が主流でしたが海の交通手段が加わり、秋田からの物流の選択肢が増えました。

就航当時はトレーラーを運ぶヘッドの部分は10台にも満たない状態だったといいます。少しずつ海の物流が整い、今では毎年2万台ほどのトラックがフェリーを利用しています。

就航から25年間で延べ約137万人、58万台のトラックが利用してきました。2020年には新型コロナの影響で利用者は例年の9割程まで落ち込みましたが、2023年は2万7800人と少しずつ回復傾向にあります。

フェリーでの物流の一番のメリットは労働時間の短縮です。フェリーを利用することで運転手の休息時間の確保や、トレーラーだけを積んだ無人化の状態で搬送の大部分を担うことが出来ます。また、大容量を1度に運ぶことができ、二酸化炭素の排出量もトラックなどに比べ約5分の1と環境に優しく低コストな運送手段の1つです。

これから夏にかけては、旅行での利用も増えてくる時期で、新日本海フェリーは「家族連れで北海道旅行や関西旅行を楽しんでほしい」と利用客のさらなる増加に期待を寄せています。

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