8・6式典、手荷物検査拒否なら平和記念公園への入場拒否 広島市が方針

原爆慰霊碑

 広島市が8月6日の平和記念式典で実施する平和記念公園(中区)への入場規制の拡大で、市は9日、参列者が必要な手荷物検査を拒んだ場合に入場を断る方針を示した。

 市役所で市民活動推進課の担当者が日本ジャーナリスト会議広島支部に説明した。午前5~9時の規制時間中に公園内でゼッケンやたすきの着用を禁止し、6時半から入場口で手荷物検査をする方針。「憲法が保障する表現の自由に明らかに抵触する」などとする会議側に対し、市の担当者は「主催者として式典の円滑な挙行のために必要」と強調した。

 昨年の式典当日に原爆ドーム周辺でデモ参加者の一部が市職員に集団で体当たりしたとされる事件が起きたのを受け、市は今年、手荷物検査が必要な入場規制エリアをドーム周辺を含む公園全体に広げる。

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